4色の恋模様

□第5話
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ももこ「えー!それはもうさぁ、付き合ってんじゃん!」


ある日の昼過ぎ、おんぷの家でコントの打ち合わせ中、
ももこの大きな声が響き渡った。


あいこ「えー、そんなことないってー」


照れながらも否定するあいこ。


はづき「でも、あたしとキリちゃんよりも、カップルっぽいよ?」


おんぷだけは黙々とノートにネタを書き込んでいる。


あいこ「一緒に遊んでるだけだもん。付き合ってないよー」


ももこ「いやいや、もう付き合ってるから」


はづき「そうそう」


おんぷ「いや、付き合ってないと思うよ」


おんぷが初めて口を開いた。


ももこ「なんで?」


おんぷ「セックスしてないじゃん」


はづき「あ、確かに」


あいこ「確かにってことは、はづきと鬼龍院さんはもうヤったのかー」


はづき「えっ!」


はづきの声は裏返っていた。


はづき「でっ、でもセックスだけがカップルじゃありませんー」


ももこ「あはは、認めた」


はづきはしまった!と口をおさえる。


おんぷ「いやいや、付き合ってないのにセックスしてたらセフレだから」


ももこ「断定?」


おんぷ「断定」


あいこ「よかった、セフレじゃなくて」


おんぷ「よかったね。さて、今日の仕事終わりー。乙!」


3人「乙!」


打ち合わせが終わって、おんぷの家から帰る3人。


3人が帰ったドアの前で、おんぷは
自分が付き合ってないと言ったときの
あいこの顔を思い浮かべた。


おんぷ「ほらね...嫌な顔するじゃん...」


つぶやきながら鍵を閉めた。


おんぷ「片想いなのはあたしだけか...」



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