生きるとは
□第1話
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「いったいここは…」
真っ暗で広い洞窟で白の呟きが響き渡った
私と白の足音以外は何も聞こえず、無の世界と言ってもおかしくはないだろう
私たちがこのおかしな洞窟にやってきたのには理由がある
我が一族“天鬼一族”について知ることができるという噂を耳にしたからだ
私は天鬼一族の生き残りでありながら、天鬼一族のことはほとんど知らない
だから木の葉の里を抜け、白と一緒に天鬼一族のことを調べる旅をしている
世の中の言葉を借りるならば、私は“抜け忍”というやつだ
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