秘密を守れますか?

□知られざる真実
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洋一「須王リン・・・?」



ってことで今回は俺、洋一だぜ!

昨日こっちに帰って来て、休む暇もなく今日からまた学校に行かなきゃいけねーんだ。


で、今は朝飯を食いながら谷垣に聞いた奴の名前を俺は呟いた。



瑠璃「誰なの?その人・・・」


紗那「瑠璃達がイタリアに行ってから来た転入生だよ〜」


未来「転入生?そんな奴、原作には出てこんじゃろ」


紗那「うん。だって〈参加者〉だもん」


未来「Σはぃ!?」
瑠璃・洋一「「Σえぇ!?」」



サラリとスゲェこと言い過ぎじゃねーか、谷垣?



海斗「ちょっと待ってください。それ、どういうことなんですか?」


紗那「どういうことって言われても・・・そういうことだよね、如月君」


希「害は・・・なさそうだ」


眠そうに答えた。


紗那「むしろ私達が参加者に間違われたら、助けるって言ってたよ」


海斗「そんな簡単に信用していい人なんですか」


紗那「悪い人じゃないよ。現に、いつも普通に私達と毎日過ごしてたもん」


瑠璃「って言われてもね・・・」


未来「わし等にゃ分からんの。その須王とかいう奴に会ってみねぇと」


洋一「希と谷垣がここまで言うなら、いい奴なんじゃねーか?」



もしかしたら俺達も友達になれるかもな!

どんな奴か楽しみだ!



海斗「だといいけどね。〈参加者〉について、その人から詳しく聞けなかったんですか?」


紗那「聞いたんだけど・・・」


希「巻き込みたく・・・ないんだと」


瑠璃「え、何それ。スッゴイいい人じゃない?」


洋一「だよな!だよな!そこまで人のこと考えてるなんて、いい奴に決まってるよな!」


未来「単純な奴等・・・(呆」


海斗「同感です」


洋一「海斗と風花は信じられねーのか?」


海斗「普通は疑うものだと思うけど?」


未来「そーそー。中には俺みてぇな嘘つきだっているんだから、そー簡単に信じちゃ後で痛い目みんぞ」


瑠璃・紗那・洋一・海斗「「嘘つきって認めるんだね/だな/ですね」」


未来「アッハッハ、皆の冷てぇ視線が痛ぇや」


紗那「あ、でも・・・そうだね。未来にちょっと似てるかも。

今未来が言ったことと同じようなこと言ってたよ」


瑠璃「その須王って人が?」


紗那「うん。どことなく未来と似てる気がするの」


海斗「じゃあ決まりですね。信じない方がいいです」


未来「え、もしかして俺も信用されてなかったり?」


洋一「俺は信じるぞ!たとえ風花みてーな奴でも、いい奴だって信じる!」


未来「お前も軽く貶してるよな、俺のこと


瑠璃「とりあえず、会って話してみたらどんな人か分かるでしょ。

今信じられないとか決めるのは間違いだよ」


海斗「それは、そうですけど・・・」



そこで須王って奴の話は一旦終わりになって、俺達は並中へ行く。


因みに、スパイの件は希と谷垣にも内緒ってことになったんだ。

色々とややこしいことになるって、海斗と風花が言ったから。


任務っていっても、今まで通りにツナ達と一緒にいたらいいだけだから問題ねぇんだ。

マフィア学校に行ってたとか、余計なことは喋るなって海斗達に言われたけど・・・(苦笑



瑠璃「わ〜・・・なんか久しぶり通り越して懐かしい」


洋一「そっか、並中ってこんな大きさだったな」



校門から入って並中を改めて見たら、やっぱマフィア学校よりだいぶ小せぇな。

慣れって怖ぇ・・・。たった1ヶ月ちょっとで、ここまで懐かしいと思うなんて。



瑠璃「授業、ついていけるかな・・・」


未来「それを言うな!」


洋一「必死で考えねぇようにしてたのにー!」


瑠璃「あ、ごめん(苦笑」



勉強のこととか考えただけで吐血しそうだ。

マフィア学校の勉強はマフィアのことばっかだったから、それなりに俺も出来たのに・・・ここでは何も通用しねーんだもんな。


来て早々ブルーな気分になりながら、俺達は下駄箱で靴を履きかえる。



未来「さて・・・風紀の連中に見付からずに教室まで辿りつけるかな」


瑠璃「諦めろ。絶対捕まるから」



未来「諦めたらそこで試合終了だぁ!!



瑠璃「何それ、ウザッ」


紗那「2人共待ってよ〜」



さっさと靴を履きかえて、教室に行こうとする東雲と風花を追おうとしたら、後ろから誰かが声をかけてきたんだ。



リン「谷垣、如月、おはよっ!昨日ぶりだね」


紗那「あ、リン君・・・」


洋一「こいつがそーなのか?」


リン「ん?・・・!」



俺がそう声をあげたら、その須王って奴の視線が俺と海斗に向く。

で、何でか知らねーけど、そいつが目を見開いて・・・


次の瞬間、




  ―――シュッ!




海斗「随分物騒な挨拶ですね」


首元に突きつけられている刀を指で挟んで止めていた。


リン「篠原・・・海斗っ!」





Σ何故か海斗に襲いかかったんですけど!!?




何で!?どーいうことなんだ!?ってか、刀どっから出したんだ!!?



紗那「ちょっ、リン君?どうしちゃったの?」


希「?」


すると・・・


瑠璃「何してるの?早く教室行こうよ」


未来「そして考えるんだ!風紀の連中に会わねぇ方法を!」


瑠璃「しつこいっ!」



先に行ったと思ってた2人が待ってたみてーで、下駄箱に戻って来たんだ。

来たんだけど・・・須王って奴はさっきみてーに2人を見て、また目を見開いた。



瑠璃「何これ・・・?どーいう状況?」


リン「っ・・・―――未来!!」


未来「ほへ?」



須王って奴が何故か風花の名前を叫んだ。

海斗の時もだけど、何で名前知ってるんだ・・・?


そんなことを思ってたら、海斗に向けてた刀が消えて、須王って奴はそのまま風花の方に行って、それで・・・



  ギュウゥ!



他一同「!?」




ΣΣ何故か風花を抱きしめたんスけど!!?




未来「あ、あの・・・?」






リン「会えて・・・よかったっ」






未来「(え・・・?)」








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