秘密を守れますか?

□皆の休日
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今回は、どうやら俺・・・希みたいだ。


さっそくだけど、この20話中、俺が進行した話って何話だったと思う?









シンキングタイム・・・










正解は、2話だ。


数えてみれば分かる。


他の話は全部、洋一達がやってる。

皆凄いな。よく何話もこんなことが出来るな。俺なんて1話進行するだけで疲れるのに・・・





・・・とまぁ、そんな世間話はさておき、任されたからにはちゃんとしないとな。


今日は日曜日、学校もなくて有意義な1日を過ごせる日だ。

だから俺はリビングにある(冬になったから設置した)こたつでミカンを食べて、昼寝をしようと横になった。





横に、なったんだけどな・・・





紗那「如月君、材料用意したよ!早く作って!!」





同居人が寝かせてくれないんだ。





希「谷垣・・・今日、何曜日か、知ってる?」


紗那「日曜日!」


希「そう、絶賛日曜日・・・皆の休日だ。だから、どうか・・・・休ませてくれ」


紗那「如月君、いつも休んでるでしょ?だって、授業中も寝てるし」


希「お前は・・・休日ってものを、分かってない・・・・。

いいか?休日ってものは・・・何もせず、ゆっくり休むもの、なんだ。

だから、何かをしたり・・・どこかに出かけたりするのは、間違ってる・・・・。

そんなことを、してるのは・・・日本人だけだ。俺は、外国人スタイルで・・・休みたい」



久しぶりに、長いセリフを一気に言ったような気がする・・・。

省エネ主義の俺らしくない。


休もう、ここはとことん休もう。



紗那「如月君は毎日が日曜みたいなものでしょ〜!今日1日ぐらいいいでしょ?」



子供にせがまれる父親の気分が、初めて分かった。

なるほど、これは大変だ。



希「無理だ・・・。明日から、長い学校が・・・・始まる。それを、のりきる為に、休むんだ・・・」


紗那「こたつがあるからダメなんだね。片づけちゃおうか、これ」


希「止めて、くれ・・・。俺の、第2の部屋を・・・・とらないでくれ」



ヤドカリ生活に、こたつとミカンは欠かせないんだ。



希「隣の・・・沢田家で、遊んできたら・・・・どうだ?」


紗那「私は遊びたいんじゃないの。






チョコケーキが食べたいの!!」





希「えっと・・・だから?」


紗那「作って、如月君!材料はもう用意してあるから!」


希「あぁ・・・さっき言ってたのは、このこと、だったんだな。




だが、断る




紗那「Σどうして!?」


希「谷垣・・・自分でも、作れるだろ・・・・?」


紗那「私より如月君の方が上手いから」


希「・・・そうか。じゃあ、ナミモリーヌで・・・・買ってこれば、いいんじゃないか?」


紗那「如月君が作ったケーキの方が美味しいから」


希「それはない」


紗那「あるよ〜!分かった。じゃあこの3つの内から選んでね」


希「?」


紗那「1.素直に私にチョコケーキを作る。

2.ナミモリーヌに買いに行く場合、1人で出かけちゃダメだから如月君もついてくる。

3.こたつを片づける」






なんて理不尽な3択だ・・・。





希「4の、ゆっくり休む・・・で」


紗那「強制的にこたつを片づけるね」


希「分かりました・・・。1に、します」



寒い外に出るより、温かい家の中の方がまだマシだ・・・。


早く作ってこたつに入ろう。





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