奇奇怪怪

□迷える子羊
1ページ/1ページ

.

〇途中経過〇



第一章:7人の迷い人編





1.悠香・和則・慎司・瑠璃・健矢・紗那・くるみ、廃校へ入場。柱時計は1時17分を指す。



2.1番最初に入った教室で朱里のボイスレコーダーと黒板に書かれている12を示す画線法を発見。



3.IN 家庭科室。1本もない包丁、突然切れる懐中電灯。
  突如鳴り響く不審者放送。
  ≪校長先生、校長先生、大キナ箱ガ届キマシタ。至急、宿直室マデオ越シ下サイ。繰リ返シマス、至急、宿直室マデオ越シ下サイ≫

  和則、家庭科室の窓の外に人影を見る。悠香・瑠璃・紗那を残してひとりでに閉まるドア。消える3人の少女。
  「いたんだ・・・!ドアが閉まる瞬間!見たんだよ!窓の外に・・・―――誰かいた」







4.和則・慎司・健矢・くるみの4人、消えた3人を捜す。
  物置やショーケースを見て回る。ショーケースの中身を見て絶句。ここはただの廃校じゃない。



5.昇降口へ引き返すが、どうやっても出られない。慎司、柱時計の時間が変わっていることに気付く。
  「今は・・・5時42分を指してる。1分や2分ならともかく、4時間以上も経ってるんだ」
  正確な〈今〉の時間は12時29分。



6.慎司、柱時計の写真を撮り、今まで撮っていた写真を下駄箱の中に残す。
  近くの階段から2階へ上がろうとすると、踊り場から少し上がったところが椅子や机で塞がれていた。
  「1つでも抜けば崩れ落ちてきそうだね」



7.別の階段、家庭科室の近くにあった階段を上って4人、2階へ。
  トイレへ行きたいと言う健矢に付き合って、慎司、一緒に男子トイレへ。荒れたトイレの中。
  健矢、手を洗っていると水が血液に変わって“思い出す”。そして、突然の告白。
  「俺・・・―――ここで死んだんだ」



8.思い出したことを語る健矢と戸惑う慎司。そんな2人がいる男子トイレの前に“ナニカ”がやって来る。
  健矢、飛び出してナニカに体当たり。
  「鬼さんこちら、手の鳴る方へ!ってな!!」
  自分を追って来る手負いの“ナニカ”を引き付けていなくなる健矢。
  


9.残された慎司、廊下で待っているはずの和則とくるみを呼ぶが2人の気配なし。
  “ナニカ”に突き刺さっていたらしい包丁を見付ける。この包丁が家庭科室にあったものだとするなら、
  「僕達の他に・・・誰かいる・・・・?」





第二章:4人の捜索隊編





1.行方の分からない7人を捜して、華澄・楓・朱里・拓篤の4人、廃校へ入場。
  すぐに昇降口から出られないことに気付く。
  下駄箱に挟まれていた慎司の写真を見付ける。
  同じ柱時計を写した2枚の写真。しかし、指し示されている時間がそれぞれ違う。
  「何で動いてる・・・?」



2.慎司の写真に写っている場所を辿っていく4人。
  机や椅子がなぎ倒された2−1教室。机の脚には誰かの血痕。
  黒板の画線法は写真の12から13を示す線に変わっていた。
  拓篤、その写真を黒板に置き、とある人物へメッセージを残す。
  「・・・こういうのは謎解きが好きなバカに任せりゃいい」



3.2−1教室を出た時、低い鐘の音。
  柱時計の時間を確認すると時計の針は12時、もしくは0時を指していた。
  不審がる拓篤の耳に近くの階段の方からガチャガチャという微かな音が届く。
  階段を上ってみると、踊り場から少し上がったところに椅子や机で作られたバリケードがあった。
  拓篤が聞いた音は、誰かがコレを作っていた音?

  「拓篤の声に返事を返さなかったってことは・・・慎司達じゃないってことかしら」
  自分達や慎司達7人の他にこの廃校の中に誰かがいる?
  華澄達4人が去った後のバリケードの向こうで誰かが呟く。

  “ も ー い い か い ? 



4.再び7人を捜す4人。
  ふざけつつ写真を頼りに歩いていると朱里が自身の声を録音し始める。
  「♯1.廃校探索」



5.家庭科室に入り、何か手掛かりがないか探す。
  電気は通っていない。水道は蛇口が固くて確かめられなかった。
  家庭科室から出て、次の場所へ。
  物置らしき部屋には鍵がかかっていた。
  笑みを浮かべながら華澄は言う。

  「だって閉じ込められていないのなら、隠されている可能性があるでしょう?」

  「隠されてるって何が・・・」

  「死体とか」



6.「しゃ・・・♯2.物置部屋の謎」
  鍵のかかった物置部屋を蹴破るか多数決をとる4人。
  頑なに開けようとする華澄と拓篤、反対に頑なに開けまいとする楓。
  慎司達7人を見付けるのが先だ、とこの問題は保留になる。



7.2枚目の柱時計の写真を除いて最後に写っていた場所は廊下の突き止まり。
  そこにある空のショーケース。
  写真に写っているくるみ達の驚いたような顔を見て不審がる朱里。



8.慎司達7人の手掛かりは何もなかった。
  彼等を捜すため、二手に分かれて1階と2階を捜索しよう、という話になる。
  歩き出した4人。拓篤、後ろに気配を感じ振り返る。
  さっきまで自分達がいた物置部屋の前に“ナニカ”がどこからか出現していた。
  「(あの部屋には外側から鍵がかかってたはず・・・。なのに、どっから湧いて出やがった)」



9.突然鳴り響く放送。
  ≪校長先生、校長先生、大キナ箱ガ届キマシタ。至急、1階西廊下マデオ越シ下サイ。繰リ返シマス、至急、1階西廊下マデオ越シ下サイ≫

  “ナニカ”が動き出す気配を察知し、拓篤、女子3人に「走れ」と告げて“ナニカ”に対峙する。
  ナイフを突き刺せども効果なし。
  自身の首が刎ね飛ばされるイメージ?が浮かぶ。いないはずの少女、紗那の泣き叫ぶ声を聞く。



10.頭を何度も叩き付けられ、首を絞められる拓篤。
   殺されそうになる寸前、戻って来た華澄が“ナニカ”の腕を斬り落とし、その背中に包丁を突き刺す。
   「残念、あなたは救えないわ」



12.狙いを拓篤から華澄に定めた“ナニカ”が猛威を揮おうとした瞬間、朱里がライトを当てて制止を促す。
   蠢く“ナニカ”。ソレの姿を目の当たりにし、何故か戸惑う朱里。
   何事かを呟き、“ナニカ”は消える。
   「何、だったんだ・・・あれ・・・・」



13.拓篤の手当てをしつつ、家庭科室から包丁を全て取ってきたこと、今後の方針を決める華澄達。
   またあの“ナニカ”が来るかもしれないと考え、二手に分かれて行動することを止める。
   4人で1階の探索を続けることを決める。
   1階西側廊下を後にした4人。誰もいなくなった廊下、その突き止まりのショーケースの前に1人の少女が現れる。
   彼女が小さく呟く。

   “  ま ー だ だ よ 








↓ 以下 校内見取り図 ↓








※7人の迷い人、4人の捜索隊が入った部屋は色付き






END

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ