DEATH GAME

□〜闘争〜
2ページ/15ページ

.


よぉ!今回は俺、洋一だぜ!

前の話で望もやってたみてーだから、俺もアレやるな!



(俺なりの)前回のあらすじ・・・


・望と未来と途中で分かれた俺達は男3人で先へ進んだ。


・死闘の間?とかいうところで試練官50人を相手に戦うことになった。


・希が〈能力〉を使って見事その死闘の間をクリア!


・また先へ進んだ俺達は運がない俊の選択で上に登ることに。


・闘いの道を進んでる5人の男女と戦うことになった。


・分かれてた望と未来の2人と合流


・俺達の戦いはゴン達の戦いと代わりばんこにやることに。


・戦いの1番手はトンパ、試練官とのデスマッチが始まる。



デスマッチが始まったのはいいんだけど・・・それは誰もが(俺達5人は別だけど)驚く結果になったんだ。


その結果っていうのはな・・・





トンパ「まいったァーーー!!!





こいつが土下座して試練官にそう叫んだんだ。

それを聞いてレオリオ達4人の時が止まったのは・・・言うまでもねぇよな(苦笑


そこから1番最初に脱したのはゴンだ。



ゴン「もしかして〈まいった〉って言ったの?」


クラピカ「まさか」


レオリオ「〈待った〉の間違いだろ」




ベンドット(試練官)「・・・・・今・・・何と?」


トンパ「まいった。俺の負けだ。ハハハ・・・」




レオリオ「なっ、」




ベンドット「くっくっく」



トンパが負けを宣言したことで、試練官達が待機してる場所の上にある小さなディスプレイ?なのかな?

そこに表示されてた【0】が【1】に変わる。


1・・・つまり1勝ってことだ。



ベンドット「後2勝。我々が後2勝すれば多数決の道を進むお前達5人の負けだ。

先に進めず引き返すことも出来ない。時間切れまでここで立ち尽くすだけだ」




キルア「・・・・・」


レオリオ「(俺達4人で3勝・・・!!)」


俊「これはまた・・・出だしから面白いことになったね(笑」


望「俊ちゃん、そんなこと言わないの。望達だってどうなるか分からないんだからね」


トンパ「いや〜、面目ない。近くで見ると強そうなんだもんな〜」



こっちに戻って来たトンパは頭を掻きながらそう言うんだ。

そしたら原作通りレオリオがその胸倉を掴んで・・・



レオリオ「テメェ・・・今、ハッキリ分かったぜ。テメェが他人の足を引っ張ってばかりのクズ野郎だってな」


トンパ「・・・その通りさ。俺は、ずっとそうしてきた。そしてこれからもな・・・・!!

だからこそ、今まで生き残ってこれたんだ」



リング?闘技場?を挟んだ向こう側にいる試練官が、そんなレオリオとトンパを見て笑ったのが分かった。

多数決の道で仲間割れはご法度だからな〜。



トンパ「いいか、よく聞け。俺はお前等と違ってな、ハンターになる気なんかないんだよ」



希・未来・俊「「「、」」」


洋一「・・・・・(苦笑」



トンパのそのセリフを聞いて、希と俊と未来の3人が同じ顔をした。

その顔が言ってるのは・・・あいつ等が考えてるのは多分これだろーな。


〈それはお前だけじゃなくて俺もそーだけど?〉


って感じのことだ。

望もそれに気付いてるのか俺と同じように3人を見て苦笑してる。


俺達がそんな顔をしてる間にも、トンパの言葉は続く。



トンパ「俺がハンター試験に求めているのは合格じゃない。ほどよい刺激さ。

常にベテランの側で彼等の動きに目を配り、危険を察する感覚を研けば、自分の安全は確保出来る。

自分の生命は堅守しながらすぐ側で死の瞬間を見物出来るショー。夢多い前途ある若者が食い潰されていく修羅の場。

野心や希望が永遠に絶たれる一瞬の表情。次第にそれを見ることが何よりの楽しみとなった。


俺自身が積極的に加担して新人の夢を摘み取った」



洋一「、」



一次試験の二コルの時がそうだな・・・

確か・・・あの三兄弟と一緒に潰したんだっけ?



トンパ「ハンターになる気なんかハナからないのさ。俺にしてみればここら辺が潮時なんだ。

第三次試験からは人数も少なくなり反面、危険は大きくなる。もう、無理はしねぇ・・・。


つまり俺は、もう、いつ負けたって構わないんだよ」



レオリオ「くっ」


トンパ「だが、ここは多数決の道・・・。お前達4人が頑張れば4対1で勝ち進める。そう捨てたもんじゃないだろ」



今、試練官の連中はほくそ笑んでるんだろーな。

俺達がここで時間を食えば食う程、あいつ等の刑期は短くなっていくから・・・。


残り時間全部足止めすることで72年の恩赦が受けられる、って向こう側の試練官の声が微かに聞こえてくる。



クラピカ「レオリオ、もういい。奴等の狙いが分かった」


洋一「あ、やっぱクラピカも今の聞こえてた?」


クラピカ「ああ」



聞こえてきた話の内容をクラピカは皆に話す。

俺達はまぁ・・・最初から知ってるから驚くことはなかった。



レオリオ「超長期刑囚・・・!!」


クラピカ「そう。我々をこの塔から出さなければ、その時間に応じて刑期を短くしてもらえるようだ。

内輪もめは奴等の思うツボだぞ」


レオリオ「・・・・・」


望「1時間につき1年って・・・試験官の人、太っ腹だね」


キルア「時間をかけて俺達を足止めするのが狙いなら、オッちゃんの判断は大正解だな」


トンパ「?」


キルア「あのボウズ頭、おそらく元軍人か傭兵だよ。戦ってたらまず最初に喉を潰されて〈まいった〉さえ言えない状態にされてたね。

後はあいつの好みによるけど、死なない程度に拷問されてたよ。残り時間ずーっと」


トンパ「ハ、ハハ・・・勿論、それも計算済みよ」


レオリオ「顔色ワリーぞ」


希「気付いてなかったんだな・・・」


洋一「まぁ結果オーライってことでいいんじゃねーか?(苦笑」



そんなことを言い合ってたら急に俺の腕輪のディスプレイが赤く光り出す。

これが起こるってことは・・・



リッポー『さぁ、選択してもらおう。何人で何人を相手にする?ルールは?誰と戦う?全ては選択者の自由』



洋一「って言われてもな・・・」


望「まず未来は戦えないよね」



そうなんだ。

今もまだうつ伏せに倒れた状態で体をピクリとも動かさねぇんだ。


普通に喋れるのは喋れるみてーなんだけど・・・



俊「はい、風花未来、戦力外通告受けましたー(棒読み」


未来「戦えって言うなら戦うけど?」


洋一・希・望「「「戦うな/戦っちゃダメ」」」


未来「ふぁ〜い」


レオリオ「お前のケガじゃまず無理だろ」


ゴン「洋一達に任せて、未来は休んでた方がいいよ」



洋一「ん〜と・・・じゃあ俺達の方も引き分けはなしで、片方が負けを認めた場合、残った片方が勝ちってことで。

後、3勝したら終了っていうルールじゃなくて、お互い5人中3人が負けた時点で終わりっていうのがいいんだけど・・・


どうかな?お前等はそれでいいか?」



俺達から見て左側にいる5人・・・。

〈参加者〉か普通のハンター受験者か分からねぇ連中に確認をとるんだ。


そしたら、61番のナンバープレートをつけた白髪の男が笑みを浮かべて小さく頷いた。



う〜っ・・・さっきから一切喋らねぇから、いまいちどんな奴等なのか分かんねーや。



洋一「えーっと・・・どうしよう。時間も惜しいし、一気に3人で戦うべきかな?」


俊「相手の実力が分かってねぇ状態で突っ込むのはどーかと思うな」


希「右に同じ。でも・・・かと言って時間を無視することは、出来ない・・・・」


洋一「よし!じゃあ1戦目は2対2ってことで!

誰と戦うかは・・・決められねぇ。だからお前等5人で話し合って、2人を選出してくれ」


望「それなら公平だね!」


未来「2対2とは言うが・・・リーダー。こっちは誰と誰をいかせるつもりだ?」



ゴン・キルア「「(洋一がリーダーなんだ・・・)」」
レオリオ・クラピカ「「(洋一がリーダーなのか・・・)」」



洋一「あぁー・・・どうする?」


希・俊「「俺/僕がいこうか?」」


洋一「悪ぃ、聞いた俺がバカだった。俺と望がいくな」



この2人の〈能力〉は残酷過ぎるし、

その〈能力〉の特性上誰かと共闘なんか無理だからな・・・(苦笑



望「望ちゃん、未来ちゃん達のために頑張っちゃうよー!



だから勝って戻って来たら3人それぞれほっぺにチューをお願いしますっ!!」



俊「バカコンビで本当に大丈夫?自分と希なら一瞬で終わらせられるぞ」


望「Σまさかの無視!?」


洋一「だからこそだって。他にまだ強ぇ奴がいたらどーすんだよ。俺達は様子見の毒味係。

後ろに強ぇお前等が控えてくれてるから、安心して玉砕も出来るんだ」



ま、死ぬつもりも〈脱落〉するつもりもねーんだけどな、って笑って続けたら、俊と希がため息を揃えた。



希「リーダーが1番槍って・・・どうなんだろうな」


望「特攻隊長だよ、特攻隊長!

こんなリーダーらしくないリーダーだから、希ちゃんも俊ちゃんも好き勝手やれるんでしょ?」


希「、」
俊「・・・・・」


洋一「あれ?これ褒められてるんだよな?喜んでいいんだよな?」


望「洋一も望も希ちゃん達のこと信じてるんだから、2人も私達のこと信じて。

そして勝って戻って来たあかつきには、ほっぺに・・・!ほっぺにチューを!!」



キルア「こいつ全然めげねーな」


ゴン「それが望のいいところだよ」



洋一「ん・・・?」



左側を見てみたら、あっちも2人を選出し終わったみてーだ。


その証拠に、62番の白髪に黒のメッシュが入った屈強そうな男と、

39番のモスグリーンのパーマがかかった髪の長いメガネの女が他の3人より少し前に出てた。



洋一「待たせてるみたいだからそろそろ行くぞ、望」


望「未来ちゃん達がほっぺにチューを認めてくれなきゃ望は行かない!」


洋一「Σどんなワガママ!?」


レオリオ「おいおい、人のことは言えねーがそんなんで大丈夫なのか?」


洋一「未来!希!俊!俺からも頼む!ほっぺにチュー、認めてやってくれ!」


3人「「「だが断る」」」


洋一「うぅっ・・・皆、全然リーダーの俺の言うこと聞いてくれねぇよー・・・・(泣」



クラピカ「このメンバーをちゃんとまとめあげることが出来るから、リーダーというわけではないのだな(呆」


レオリオ「我が人一倍強い連中の集まりか・・・」





30番女子「不戦勝・・・ということでいいのかしら?」



洋一「ちょっ・・・ちょっと待ってくれ!すぐ行くから!

望、ヤベーって!ここは諦めてまた今度に・・・」


望「女には引き下がっちゃいけない時があるの!安西先生も言ってたよ!諦めたら試合終了だって!」


洋一「いや、本当に試合しねぇで終了しちまうから!」


未来「だぁっ、もー、めんどくせぇな。10分以内だ。10分以内に勝てば考えてやらねぇこともない」


望「ほ、本当!?(目キラキラ」


俊「おい、待て。それだけじゃダメだ。

こっちがそれで妥協してやるんだから、お前も3人の内1人って妥協しろ」


望「分かった!望二等兵、行って参りますっ!!」


未来・俊「「おう、逝ってこい」」


望「ウヘヘッ・・・誰にチューしてもらおうかな〜。グフッ、妄想が膨らんじゃうVv」


希「本当・・・こんなのが姉なんて、思いたくないな・・・・」


洋一「戦う前にTPを全部使い果たした気分だよ、俺・・・」






.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ