番外編

□秘密のお題
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◎続・性格チェンジ Pattern2





海斗「どうしてこうタイミング良くあの人達が来るの!?(小声」


希「リンは・・・分かる、けど・・・・獄寺と、山本が・・・遊びに、来るなんて・・・・珍しいな(小声」


ツナ「ど、どうする?(小声」


洋一「あいつ等こっちに来てるぞ(小声&汗」



彼の言う通り、3人の足音がリビングに近付いてきていた。


おそらく、この家に泊まったことのあるリンが家の構造を知っているからだろう、

寄り道することなく、部屋を間違えることなく3人はやって来る。



山本の声「返事しねーな」


獄寺の声「2階にいるんじゃねーか?」


リンの声「昼時だからリビングにいるはずだよ」



リビングの前に辿り着いたのか3人の足音が止まった。

そして、リビングのドアの取っ手?ノブ?がゆっくりと下に下ろされ・・・




  ガッ!!




下ろされる前に、洋一がその取っ手?ノブ?を掴み、上に押し上げながら開けられそうになるドアを押さえつける。


ドアの向こうからはリンの「あれ?」という声が聞こえてきた。



海斗・希・ツナ「「「(ナイス、洋一!)」」」


女子3人「「「?」」」



リンの声「誰かそこにいるー?ドア開かない・・・っていうか、誰かが開かないようにしてる感じなんだけど、どういうこと?」


洋一「いっ、今、ちょっと立て込んでるんだ!今日はちょっと遊べねぇと思う!(汗」


山本の声「でも、そこにツナいるんだろ?」


ツナ「(えっ!?)」


獄寺の声「そうだ!リボーンさんが10代目はここに遊びに来てるって、」


ツナ「(リボーンの奴ーーー!!)」


洋一「あ、あれだよな、ツナ!あのー、えっと・・・(汗」


希「10代目の・・・秘密の、特訓・・・・」


洋一「そう!それ!!」


ツナ「(秘密の特訓って何ーーー!?)」


獄寺の声「なっ・・・特訓だと!?」


洋一「そりゃボンゴレ10代目になる男なんだから特訓ぐらいするだろ。

けど、ファミリーの連中にそんなとこ見せられねぇからって秘密にしてるんだ!(汗」


獄寺の声「10代目・・・なんてご立派な・・・・!」


リンの声「いや、絶対ウソだよね、それ」


洋一「ウ、ウソじゃねぇよ!(汗」


山本の声「んー・・・なぁ、洋一、谷垣達はいねーのか?」


洋一「Σえっ・・・えーっと、(滝汗」


紗那「あ?俺ならこ―――Σむごっ!?」



返事をしようとした紗那の口を希が手で押さえる。

ここで性格が変わっていることを獄寺達に悟らせてはいけない。彼は必死だった(笑


口を押さえつけられた紗那は最初驚いていたが、すぐに顔を真っ赤にさせて黙り込む。

その理由が希には分からなかったが、ともかく助かったと思った。


そうして、リビングの前にいる3人に言う。



希「今、谷垣達は・・・・祈りの、時間・・・だから」


洋一・ツナ「「(何の祈り!?)」」


リンの声「いや、変な宗教には入ってなかったよね。っていうか、そんなことやってるところ今まで1度も見たことないぞ」


希「(リン・・・手強い)」


海斗「もういいよ、洋一、希・・・」


洋一・希「「え・・・?」」


洋一「でもよ・・・」


海斗「いいから。見てもらえば分かるよ」


洋一・希・ツナ「「「?」」」



疑問符を浮かべるツナ達だったが、海斗が微笑して「通していいよ」と促しているので、

洋一はドアの取っ手?ノブ?から手を放して、ドアから離れた。


それを確認し、海斗はドアの向こうにいる3人に「入っていいですよ」と声をかける。



ドアの取っ手?ノブ?が下に下がり、ドアが開いて3人が中に入って来た。



山本「あれ?谷垣達は?」


洋一・希・ツナ「「「へ・・・?」」」



彼女達ならそこにいるではないか、と洋一達は後ろを向く。



が、そこに女子3人の姿はなかった。

数秒ポカーンとしていた彼等だったが、先程の海斗が言ったことを思いだし、その答えに気付いた。



洋一・希・ツナ「「「(幻覚・・・?)」」」



海斗に視線を向ければ、彼は微笑してコクリと頷く。


そう。彼は部屋に幻覚をかけて彼女達の姿と声を消したのだ。



海斗「未来さん達は瑠璃さんの部屋ですよ」


獄寺「じゃあ何でさっき、祈りの時間だとか言ってやがったんだよ」


海斗「未来さんが黒魔術で悪魔を降臨させる、などと言っていましたから」


洋一・ツナ「「(確かに風花/さんならやりそうだ・・・!)」」





――見えない3人は・・・


未来「ぼ、僕、そんなこと・・・しないよ」


紗那「あいつ等、俺達のこと見えてねーのか?」


瑠璃「おそらく篠原の幻覚ね」


紗那「あ?幻覚ー?何でそんなもんかける必要があるんだよ?」


瑠璃「知らないわ。ただ、私達がいると何かマズイことでもあるんじゃない?

そうじゃなきゃ、如月があなたの口を塞いだりしないでしょう?よかったわね、小さなラブハプニングが起こって」


紗那「Σは、はぁっ////!?な、何だよそれ?い、意味分かんねーしっ////!」


瑠璃「あら、どうしたの?顔が真っ赤よ?(クスッ」


紗那「テ、テメェなぁ・・・////!(怒」


未来「あ、あの・・・」


瑠璃・紗那「「?」」


未来「ラ、ラブハプニングって・・・何?」



おずおずと尋ねてくる未来に、紗那はより一層顔を赤くして「しっ、知らねぇよ!」と吐き捨てる。


未来が瑠璃に視線を向ければ、瑠璃は妖艶な笑みを浮かべ・・・



瑠璃「分からないことは物知りさんに尋ねた方がいいわよ。

篠原に聞いたら、きっと分かり易く教えてくれると思うわ」


未来「ホ、ホント・・・?」


瑠璃「ええ、勿論」


紗那「腹黒女・・・(ボソッ」


瑠璃「何か言った?(黒笑」


紗那「べっつにー」






――男子達は・・・


海斗「僕達も沢田さんも暇ではないので、今日のところはお引き取りを」


獄寺「さっき言ってた秘密の特訓ってやつっスか?」


ツナ「う、うん・・・まぁ、そんなところかな(苦笑&汗」


リン「なーんか怪しいな・・・」


洋一「な、何も怪しくねーって(汗」


希「頼む・・・。今日は、本当に・・・・帰ってくれ」



リンと獄寺、山本の背を洋一と希が押して、家から追い出そうとする。

しかしその時、



  ガチャッ!



スクアーロの声「邪魔するぜぇ!」


ベルの声「へー、中案外広いじゃん」


マーモンの声「ム、結構金がかかってるね」


ディーノの声「ツナ、いるか?」




洋一・海斗・希・ツナ「「「「Σ!!?」」」」



運命のイタズラなのか、新たな珍客がこの家に訪れた。それも、インターフォンもなしで(笑



ツナ「ディーノさんにヴァリアー!?」


獄寺「テメェ等、何でここに・・・!」


洋一「何でこーいう時にワガママ王子が来るんだよー!」


ベル「何?お前そんなに殺されたいの?」


海斗「ベルさん、洋一にナイフを当てるのはいいですが、家には絶対に当てないでくださいね」


洋一「Σどっちの味方!?」


希「何で・・・大集合?」


ディーノ「リボーンにツナがここにいるって聞いてな」


ツナ「(またあいつかーーー!!)」


ベル「俺とマーモンは遊びに来るついでにお前等が住んでる家がどんな感じか見にきただけ。

で、なんかそれにスクアーロがついて来たんだよ」


スクアーロ「俺は未来がちゃんと修業してんのか見に来ただけだぁ!」


マーモン「そんなことより海斗、」


海斗「はい、何ですか?」



ベルに抱きしめられているマーモンが小さい口を開いて言葉を続ける。



それは、この状況をもっと悪化させる衝撃的なものだった。













マーモン「どうしてここに幻覚をかけているんだい?」













リン・獄寺・山本・ディーノ・ベル・スクアーロ「幻覚・・・?」




洋一・海斗・希・ツナ「「「「・・・・・・(汗」」」」




ピクリと反応する客人達・・・。


冷や汗を流す洋一達・・・。



その両方を見て、マーモンは悟る。



マーモン「僕は何か・・・言っちゃいけないことを言った?」



ガシャン!と、ガラスが割れるような音がして幻覚の空間が崩れ落ちていく。


それは海斗が解いたわけでなく、皆が幻覚だということを知ってしまったから・・・




幻覚が崩れ落ち、元のリビングに戻ったその場所には・・・




ディーノ「東雲・・・?」


山本「谷垣!」


リン「未来!」






―――3人の少女がいた。








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