Ver.黒曜・リング編

□雷の守護者戦
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ランボ「ツ・・・ナ・・・」



ベル「!」
スクアーロ・マーモン「「!!」」



レヴィ「!!」



洋一「あれは・・・沢田さん?」


希「あぁ・・・。ハイパー、モードの・・・・」


マーモン「なるほど。エレットゥリコ・サーキットの導体は金属で出来ていて熱を伝達する働きがある。

その熱が避雷針のくびれ部分にまで伝わり、溶解したため重量に耐えきれなくなり倒れたんだ」


洋一「ハイパーモードって頭までよくなんのかな・・・?(苦笑」


海斗「本当に・・・あれがあの沢田さん?」


ベル「でも聞いてなかったぜ、スクアーロ。あんなバカでかい炎を出せる奴がいるなんて」


スクアーロ「・・・・・・」
スクアーロ「(どーなってんだ。あのガキ・・・。5日前とはまるで別人だ。何をしやがった・・・・。

家光の仕業か・・・いや・・・・9代目が寵愛し、奴の家庭教師につけたというアルコバレーノかぁ!)」



ツナ「・・・・いくら大事だって言われても・・・」



スクアーロ「・・・?」



ツナ「ボンゴレリングだとか・・・次期ボスの座だとか・・・・そんなものの為に俺は戦えない」



レヴィ「!」



ベル・スクアーロ・マーモン「「「!」」」



バジル・家光・ディック「「「!」」」



ツナ「でも・・・・・友達が・・・」



  シュウゥゥゥ・・・



ツナ(通常モード)「―――仲間が傷つくのはイヤなんだ!!!」



洋一「ハハッ」



ツナらしい、ツナらし過ぎる答えだな。


ま、戦う理由だとか目的だとかは人それぞれだし・・・最終的にそれが勝利に繋がるなら結果オーライってことで俺はいいと思うけどな。

あくまで〈俺〉は、な・・・。



だって、そのツナの考えをいいと思わねぇ奴が今この場に1人いるから・・・。

それは勿論、










「ほざくな」






ツナ「!」



上からの攻撃に、ツナは2、3メートル吹き飛ばされる。

それによって俺達の視線はその攻撃を仕掛けて来たアイツに向く。


貯水タンクの上に佇むそいつは勿論、



洋一「ボース」



我等がヴァリアーのボス、―――XANXUSだ。



ツナ「、(キッ」



XANXUS「・・・・・何だその目は・・・。まさかお前、本気で俺を倒して後継者になれると思ってんのか?」



ツナ「そんなことは思ってないよ・・・。俺はただ・・・・!

この戦いで、仲間を誰一人失いたくないんだ!!」



XANXUS「!そうか・・・テメェ!!」



おーっと!ボスの左手がコオォォォ・・・!って光り出した!


ホント、どーいう仕組みで手に炎が灯せるんだよ?



とか俺が思ってたら、ボスを止めに入ったチェルベッロの1人がその左手の餌食になる。



XANXUS「俺はキレちゃいねぇ。むしろ楽しくなってきたぜ(ニヤッ」



ツナ「!!(ゾクッ」
ツナ「(わ・・・・・笑った・・・!?)」



リボーン「!」



ベル「こいつはレアだ」


海斗「?何がですか?」


マーモン「いつから見てないかな、ボスの笑顔」



レヴィ「8年ぶりだ」



XANXUS「やっと分かったぜ。一時とはいえ9代目(オヤジ)が貴様を選んだわけが・・・。

その腐った戯れ言といい軟弱な炎といい、お前とあの老いぼれはよく似ている」



ツナ「え!?」



XANXUS「ぷはーっ!こいつは悲劇、いや、喜劇が生まれそうだな!!」



ツナ「(な・・・何がおかしいんだ・・・・?)」



XANXUS「おい、女。続けろ」



チェルベッロ「はっ。では勝負の結果を発表します。

今回の守護者対決は沢田氏の妨害によりレヴィ・ア・タンの勝利とし、雷のリングならびに大空のリングはヴァリアー側のものとなります」



ツナ「え!!?」



獄寺「アホ牛だけでなく、10代目のリングまで!?」


バジル「話が違う!!」


ディック「そうだよ!失格じゃないはずだよ!」


バジル「沢田殿はフィールドには入っていなかった!!」



チェルベッロ「フィールドの破損は勝負への妨害と見なし、失格とするのは当然です」


ツナ「そ・・・そんなっ・・・・」


チェルベッロ「ルールは私達ですので」



洋一「まぁここは・・・ドンマイとしか言えねぇな(苦笑」



チェルベッロ「XANXUS様、リングです」


大空のリングが完成する。


XANXUS「これがここにあるのは当然のことだ。俺以外にボンゴレのボスが考えられるか」



獄寺「くそっ」



XANXUS「他のリングなどどーでもいい。これで俺の命でボンゴレの名のもとお前等をいつでも殺せる」



山本・獄寺「「!!」」



ツナ「そん・・・な!!」



XANXUS「だが、老いぼれが後継者に選んだお前をただ殺したのではつまらなくなった。

お前を殺るのはリング争奪戦で本当の絶望を味あわせてからだ。―――あの老いぼれのようにな」



ツナ「!?」



洋一・希「「、」」



リボーン「!」


家光「XANXUS!!貴様!!9代目に何をした!!」



XANXUS「ぶはっ。それを調べるのがお前の仕事だろ?門外顧問!」



ベル「うししし」


海斗「?」
海斗「(この人達は一体何を・・・)」



家光「きっ・・・貴様、まさか・・・・!!」


リボーン「落ち着け、家光。何の確証もんねーんだ」


家光「お前こそ銃をしまえ」


リボーン「・・・・・・」



ツナ「どーゆーこと・・・?XANXUSは何をしたんだ?」



XANXUS「喜べ、モドキ共。お前等にはチャンスをやったんだ。

残りのバトルも全て行い万が一、お前等が勝ち越すようなことがあればボンゴレリングもボスの地位もくれてやる」



ツナ「!!」
家光「!」



XANXUS「だが負けたら、お前の大切なもんは全て・・・消える・・・・」



ツナ「た・・・・・大切なもの全て・・・!?」



XANXUS「せいぜい見せてみろ。あの老いぼれが惚れこんだ力を――ー。

女・・・いいぞ」


チェルベッロ「はい。では明晩のリング争奪戦の対戦カードを発表します。明日の対戦は・・・








嵐の守護者同士の対決です」






ベル「やーっときた♪ナイフ磨いとけよ、洋一」


洋一「Σだから何で俺!?」


希「終わった・・・なら、早く・・・・帰ろう。

目が・・・しぱしぱ、してきた・・・・」


大きな欠伸をする。


海斗「先に帰ってていいよ」


希「?海斗・・・?」


海斗「僕はちょっと・・・頭を冷やしてから戻るから」


洋一「・・・そっか。なるべく早く帰って来いよ。後、風邪ひくまで外にいるな。いるなら中にいろ」


海斗「うん・・・そうだね」


洋一「、」



「分かってる」じゃなくて「そうだね」ってきたか・・・。


相当堪えてるな、こいつ・・・。

無理ねーか・・・嫌な記憶を思い出したんだ。



洋一「海斗、これだけは言っとくぞ。これだけはちゃんと聞けよ」


海斗「・・・?」


洋一「お前は悪いけど、悪くねぇ。間違ってたけど、間違ってねぇ。だから、あんま塞ぎ込むな。

お前がまた同じことをしそうになったら、俺が止めてやる。だから、心配すんな」


海斗「!」


そこで彼はフッと微笑し、


海斗「矛盾してるよ、それ」


洋一「ああ、知ってる」


海斗「・・・でも、一応ありがとう」


洋一「おう!一応、どういたしまして!」



俺が笑えば、海斗も力なくって感じだけど笑ってくれる。

今はそれでいい、その笑顔だけで十分だ。



最後にもう1回「早く帰って来いよ」って言って、俺は希やベル達と一緒にホテルに戻った。








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