Ver.黒曜・リング編
□雷の守護者戦
6ページ/10ページ
.
――並中の屋上で・・・
ツナ「あ・・・あれが・・・・20年後の・・・・・・?」
20年後ランボ「やれやれこの現象。夢でないとすれば、随分久しぶりに10年バズーカで過去へ来たようだ」
希「凄い・・・ビフォーアフター、だな。何という・・・・ことでしょう、だ」
洋一「家と人はさすがに違ぇだろ(苦笑」
大人(10年後の)ランボと入れ替わって出て来た20年後のランボは、ツナ達を見て「懐かしい・・・」って言ってた。
そっか・・・そーだったな。あいつのいる世界・・・・―――パラレルワールドでは、ツナ達はもう・・・
20年後ランボ「泣きそうだが、感傷にひたっている場合ではなさそうだな。野蛮そうなのがひどく睨んでる」
レヴィ「お前が誰だろうと消すまでだ」
20年後ランボ「・・・・・」
落ちていたリングを拾い上げる。
20年後ランボ「昔の俺は相当手こずったようだが・・・俺はそうはいかないぜ」
レヴィ「ほざけ。―――消えろ!!」
叫ぶレヴィの背中から、また電気傘(パラボラ)が発射される。
あの技ってランボの技みてーに名前ついてねぇのかな?俺のちょっとした疑問。
ベル「傘を開かせちゃったらもう決まりだな」
マーモン「レヴィ・ボルタを回避する事は不可能。あの電気傘(パラボラ)は全周囲を死角なく覆い、
ひとたび攻撃が当たりだせば7つの電気傘(パラボラ)がおのおのに受けた電気を一気に叩き込む。
まさに一撃必殺の技。レヴィは、この技でヴァリアーの幹部に引き上げられたんだからね」
海斗「レヴィさんって・・・意外に凄い人なんですね」
ベル「ししし。そう、意外にな(笑」
洋一「それ絶対褒めてねぇよな・・・?(苦笑」
20年後ランボ「くっ」
レヴィ「死ね」
ババババババッ
20年後ランボ「ぐわっ」
ゴロゴロ・・・
ピシャッ!
ツナ「避雷針にも雷が!」
マーモン「レヴィ・ボルタの効果に加え、エレットゥリコ・サーキットの電撃も浴びた。ダメージは何倍にもはね上がる」
ビシャッ!!
獄寺「ヤベl!!電気の逃げ場がない!」
ツナ「ランボ!!」
レヴィ「奴は焦げ死んだ。この電光、ボスに見せたかった」
レヴィは背中を向けて勝利宣言をする。
だけど、レヴィはレヴィなんだよなー。絶対カッコつけて終われねぇのが、このレヴィって奴なんだよな、きっと。
↑洋一も軽く酷いよ。 by 海斗
20年後ランボ「やれやれ。何処へ行く?」
レヴィ「何ぃ!!」
20年後ランボ「見な。―――エレットゥリコ・リバース!!」
20年後のランボは受けた電流を屋上の床?地面?に一気に流すんだ。
その電流で校舎の窓が全部割れる。
本当、雲雀がいなくてよかったよなー。
レヴィ「!!!あれだけの電流を地面に・・・・!?」
20年後ランボ「電気は俺にとっちゃ仔猫ちゃんみたいなもんだ。
分かるかい?俺は完璧な電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)を完成させている」
洋一「カッケー!」
希「動く・・・避雷針、か・・・・」
あの5歳のランボがここまで成長するなんてホント信じられねーよな。
ツナ達も喜んでるだろ、と思って見てみたら、今日は家光とバジルと一緒にディックが来てた。
ずっと見てたらディックと目が合って、笑って手を挙げたらなんか苦笑された。何でだ?
↑スパイだったからだよ。 by 海斗
了平「よく分からんが圧倒しているぞ!!」
獄寺「ああ、この勝負もらったぜ」
ツナ「よ・・・よかった〜・・・・」
20年後ランボ「あなた達に喜ばれると照れる」
レヴィ「何としてもお前は消す!心臓に直接、電撃をくらえ!」
20年後ランボ「やれやれ。―――!?」
落ちている傷だらけの角を見付ける。
20年後ランボ「あれは・・・」
ランボは角を拾って、レヴィの突き攻撃をそれで防ぐ。
で、あの角のネタ晴らしだな。
20年後ランボ「1週間前に警察に捜索願いまで出したのに、こんなところにあったとはな」
ツナ「!?」
20年後ランボ「今の攻撃でニスがはがれ、また顔を出したか。幼少の頃、獄寺氏に書かれた屈辱的な文字が・・・」
その角にあったのは間違いなく獄寺がさっき書いた「アホ牛」の文字。
確か、家光がヒントとして大人(10年後)ランボに渡したんだったよな?
家光「あいつは気付きはしなかったが・・・ま、結果オーライだな」
レヴィ「次は逃がさん!」
20年後ランボ「逃げるつもりはないさ」
傷だらけの角を付ける。
20年後ランボ「うむ。やはりスペアの角よりしっくりくる。これで思いきり出来そうだ。―――サンダーセット!」
ピシャッ
20年後ランボ「電撃角(エレットゥリコ・コルナータ)!!!」
レヴィ「愚かな。その技は見切った。致命的な弱点があるからな」
持っていた電気傘(パラボラ)に雷を落とした。
ツナ「え・・・。弱点?」
海斗「リーチ・・・だね」
希#「まぁ・・・角、だし」
ツナ「ヤバイよ!!」
20年後ランボ「昔の話さ」
ランボが不敵に笑ってみせれば、角から電撃が伸びるんだ。
スゲー!やっぱカッケー!!(目キラキラ
電気傘(パラボラ)でもさすがにそれは防ぎきれなくて、レヴィは電撃を受けて顔中、もしかしたら体もかな?を切って血を出す。
電気で皮膚って切れるんだな・・・
20年後ランボ「年季が違う。出直して来い」
レヴィ「そんな・・・バカな!こ・・・・こんなところで・・・・・!!」
XANXUS「よくやった、レヴィ」
レヴィ「ボ・・・・・ス。もう1度、俺を誉めてくれ・・・!ボス!!」
20年後ランボ「剣を引け・・・。これ以上やるとお前の命が―――」
20年後のランボの言葉はそれ以上続かねぇ。
だって、その瞬間にはボフンッて間の抜けた音がして20年後のランボが煙に包まれるから。
その20年後のランボと入れ替わって現れたのは、この時代の5歳のランボだ。
ランボ「Σぐぴゃあぁあ!!!」
この時代のランボは、今まで20年後のランボが纏ってた電撃に耐えられなくて倒れちまう。
洋一「無理ねーな・・・」
希「あぁ・・・」
海斗「元のランボさんに戻った・・・?」
獄寺「ア・・・アホ牛!!」
ディック「ウソ・・・」
ツナ「ランボ!まだ20年後の姿になって5分も経ってないのに!」
リボーン「どうやらバズーカの効果は最初の1発が当たってから5分間のようだな」
ツナ「そ・・・そんなぁ!!」
サーキットの中に倒れるランボを見て目を見開く。
ツナ「ランボが!動かない!!」
レヴィ「やはり雷の守護者に相応しいのは、お前でなく俺だ」
海斗「!?レヴィさん!?まさかっ・・・!」
海斗「(あの状態のランボさんにまだ攻撃を・・・!?)」
ツナ「ああっ、危ない!!」
了平「いかん!!」
山本「あんにゃろ!!」
リボーン「待て。手を出せば失格になるぞ」
了平・獄寺・山本「「「!!」」」
チェルベッロ「その通りです。このエレットゥリコ・サーキットに1歩でも足を踏み入れれば、失格とみなしリングを没収します」
海斗「ふざけたルールだね・・・!」
ギュッと血が出る程強く拳を握り締める。
マーモン「海斗、」
海斗「分かってますよ。僕達はヴァリアーとはいえ、この争奪戦では部外者。
僕達なら手を出すことも可能ですが・・・ヴァリアーに不利益となることは止めろ、と言いたいんでしょう?」
マーモン「その通りだよ。それが出来ないなら帰った方がいい」
海斗「問題ありません。心を殺すことは得意です」
洋一・希「「、」」
マーモン「ならいいんだけどね」
マーモン「(海斗がここまで感情的になるなんて珍しい。〈何か〉ある、ってことなのかな・・・?)」
レヴィ「電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)がどうした。消えろ」
そう言ってレヴィはランボを強く踏みつけていく。
原作で見て知ってるけどさ、生で見るとさすがに俺もムカついてくる。
でも、俺に出来ることは何もない。俺が原作に手を出すわけにはいかねーから・・・。
だからさ、ツナ・・・頼むから早くランボを助けてやってくれ。
そんな俺の祈りが通じたのか、周りの避雷針が一斉に倒れた。
ベル「風・・・じゃなさそうだ」
マーモン「ああ・・・。あの曲がり方は、熱だね。熱が避雷針の細く弱い所を溶かして曲げている」
洋一「フゥ・・・」
洋一「(さすが・・・)」
チェルベッロ「エレットゥリコ・サーキット全体が熱をおびている。熱伝導・・・?」
チェルベッロ2「!・・・サーキットの外に」
ツナ(ハイパー死ぬ気モード)「目の前で大事な仲間を失ったら・・・・・・
―――死んでも死にきれねぇ」
さすが主人公ってところだな!
.