Ver.黒曜・リング編

□雷の守護者戦
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――並中の屋上で・・・


ツナ「あ・・・あれが・・・・20年後の・・・・・・?」



20年後ランボ「やれやれこの現象。夢でないとすれば、随分久しぶりに10年バズーカで過去へ来たようだ」



希「凄い・・・ビフォーアフター、だな。何という・・・・ことでしょう、だ」


洋一「家と人はさすがに違ぇだろ(苦笑」



大人(10年後の)ランボと入れ替わって出て来た20年後のランボは、ツナ達を見て「懐かしい・・・」って言ってた。


そっか・・・そーだったな。あいつのいる世界・・・・―――パラレルワールドでは、ツナ達はもう・・・



20年後ランボ「泣きそうだが、感傷にひたっている場合ではなさそうだな。野蛮そうなのがひどく睨んでる」


レヴィ「お前が誰だろうと消すまでだ」


20年後ランボ「・・・・・」


落ちていたリングを拾い上げる。


20年後ランボ「昔の俺は相当手こずったようだが・・・俺はそうはいかないぜ」


レヴィ「ほざけ。―――消えろ!!」



叫ぶレヴィの背中から、また電気傘(パラボラ)が発射される。


あの技ってランボの技みてーに名前ついてねぇのかな?俺のちょっとした疑問。



ベル「傘を開かせちゃったらもう決まりだな」


マーモン「レヴィ・ボルタを回避する事は不可能。あの電気傘(パラボラ)は全周囲を死角なく覆い、

ひとたび攻撃が当たりだせば7つの電気傘(パラボラ)がおのおのに受けた電気を一気に叩き込む。

まさに一撃必殺の技。レヴィは、この技でヴァリアーの幹部に引き上げられたんだからね」



海斗「レヴィさんって・・・意外に凄い人なんですね」



ベル「ししし。そう、意外にな(笑」



洋一「それ絶対褒めてねぇよな・・・?(苦笑」



20年後ランボ「くっ」


レヴィ「死ね」



  ババババババッ



20年後ランボ「ぐわっ」



  ゴロゴロ・・・

   ピシャッ!



ツナ「避雷針にも雷が!」



マーモン「レヴィ・ボルタの効果に加え、エレットゥリコ・サーキットの電撃も浴びた。ダメージは何倍にもはね上がる」



  ビシャッ!!



獄寺「ヤベl!!電気の逃げ場がない!」


ツナ「ランボ!!」



レヴィ「奴は焦げ死んだ。この電光、ボスに見せたかった」



レヴィは背中を向けて勝利宣言をする。

だけど、レヴィはレヴィなんだよなー。絶対カッコつけて終われねぇのが、このレヴィって奴なんだよな、きっと。



↑洋一も軽く酷いよ。  by 海斗



20年後ランボ「やれやれ。何処へ行く?」


レヴィ「何ぃ!!」


20年後ランボ「見な。―――エレットゥリコ・リバース!!」



20年後のランボは受けた電流を屋上の床?地面?に一気に流すんだ。

その電流で校舎の窓が全部割れる。


本当、雲雀がいなくてよかったよなー。



レヴィ「!!!あれだけの電流を地面に・・・・!?」


20年後ランボ「電気は俺にとっちゃ仔猫ちゃんみたいなもんだ。

分かるかい?俺は完璧な電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)を完成させている」



洋一「カッケー!」


希「動く・・・避雷針、か・・・・」



あの5歳のランボがここまで成長するなんてホント信じられねーよな。

ツナ達も喜んでるだろ、と思って見てみたら、今日は家光とバジルと一緒にディックが来てた。


ずっと見てたらディックと目が合って、笑って手を挙げたらなんか苦笑された。何でだ?



↑スパイだったからだよ。  by 海斗



了平「よく分からんが圧倒しているぞ!!」


獄寺「ああ、この勝負もらったぜ」


ツナ「よ・・・よかった〜・・・・」



20年後ランボ「あなた達に喜ばれると照れる」


レヴィ「何としてもお前は消す!心臓に直接、電撃をくらえ!」


20年後ランボ「やれやれ。―――!?」


落ちている傷だらけの角を見付ける。


20年後ランボ「あれは・・・」



ランボは角を拾って、レヴィの突き攻撃をそれで防ぐ。


で、あの角のネタ晴らしだな。



20年後ランボ「1週間前に警察に捜索願いまで出したのに、こんなところにあったとはな」



ツナ「!?」



20年後ランボ「今の攻撃でニスがはがれ、また顔を出したか。幼少の頃、獄寺氏に書かれた屈辱的な文字が・・・」



その角にあったのは間違いなく獄寺がさっき書いた「アホ牛」の文字。


確か、家光がヒントとして大人(10年後)ランボに渡したんだったよな?



家光「あいつは気付きはしなかったが・・・ま、結果オーライだな」



レヴィ「次は逃がさん!」


20年後ランボ「逃げるつもりはないさ」


傷だらけの角を付ける。


20年後ランボ「うむ。やはりスペアの角よりしっくりくる。これで思いきり出来そうだ。―――サンダーセット!」



  ピシャッ




20年後ランボ「電撃角(エレットゥリコ・コルナータ)!!!


レヴィ「愚かな。その技は見切った。致命的な弱点があるからな」

持っていた電気傘(パラボラ)に雷を落とした。



ツナ「え・・・。弱点?」



海斗「リーチ・・・だね」


希#「まぁ・・・角、だし」



ツナ「ヤバイよ!!」



20年後ランボ「昔の話さ」



ランボが不敵に笑ってみせれば、角から電撃が伸びるんだ。


スゲー!やっぱカッケー!!(目キラキラ


電気傘(パラボラ)でもさすがにそれは防ぎきれなくて、レヴィは電撃を受けて顔中、もしかしたら体もかな?を切って血を出す。



電気で皮膚って切れるんだな・・・



20年後ランボ「年季が違う。出直して来い」


レヴィ「そんな・・・バカな!こ・・・・こんなところで・・・・・!!」



XANXUS「よくやった、レヴィ」



レヴィ「ボ・・・・・ス。もう1度、俺を誉めてくれ・・・!ボス!!」


20年後ランボ「剣を引け・・・。これ以上やるとお前の命が―――」



20年後のランボの言葉はそれ以上続かねぇ。

だって、その瞬間にはボフンッて間の抜けた音がして20年後のランボが煙に包まれるから。


その20年後のランボと入れ替わって現れたのは、この時代の5歳のランボだ。



ランボ「Σぐぴゃあぁあ!!!」



この時代のランボは、今まで20年後のランボが纏ってた電撃に耐えられなくて倒れちまう。



洋一「無理ねーな・・・」


希「あぁ・・・」


海斗「元のランボさんに戻った・・・?」



獄寺「ア・・・アホ牛!!」


ディック「ウソ・・・」


ツナ「ランボ!まだ20年後の姿になって5分も経ってないのに!」


リボーン「どうやらバズーカの効果は最初の1発が当たってから5分間のようだな」


ツナ「そ・・・そんなぁ!!」


サーキットの中に倒れるランボを見て目を見開く。


ツナ「ランボが!動かない!!」



レヴィ「やはり雷の守護者に相応しいのは、お前でなく俺だ」



海斗「!?レヴィさん!?まさかっ・・・!」
海斗「(あの状態のランボさんにまだ攻撃を・・・!?)」



ツナ「ああっ、危ない!!」


了平「いかん!!」


山本「あんにゃろ!!」


リボーン「待て。手を出せば失格になるぞ」


了平・獄寺・山本「「「!!」」」


チェルベッロ「その通りです。このエレットゥリコ・サーキットに1歩でも足を踏み入れれば、失格とみなしリングを没収します」



海斗「ふざけたルールだね・・・!」


ギュッと血が出る程強く拳を握り締める。


マーモン「海斗、」


海斗「分かってますよ。僕達はヴァリアーとはいえ、この争奪戦では部外者。

僕達なら手を出すことも可能ですが・・・ヴァリアーに不利益となることは止めろ、と言いたいんでしょう?」


マーモン「その通りだよ。それが出来ないなら帰った方がいい」


海斗「問題ありません。心を殺すことは得意です」


洋一・希「「、」」


マーモン「ならいいんだけどね」
マーモン「(海斗がここまで感情的になるなんて珍しい。〈何か〉ある、ってことなのかな・・・?)」



レヴィ「電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)がどうした。消えろ」



そう言ってレヴィはランボを強く踏みつけていく。


原作で見て知ってるけどさ、生で見るとさすがに俺もムカついてくる。

でも、俺に出来ることは何もない。俺が原作に手を出すわけにはいかねーから・・・。


だからさ、ツナ・・・頼むから早くランボを助けてやってくれ。






そんな俺の祈りが通じたのか、周りの避雷針が一斉に倒れた。



ベル「風・・・じゃなさそうだ」


マーモン「ああ・・・。あの曲がり方は、熱だね。熱が避雷針の細く弱い所を溶かして曲げている」


洋一「フゥ・・・」
洋一「(さすが・・・)」



チェルベッロ「エレットゥリコ・サーキット全体が熱をおびている。熱伝導・・・?」


チェルベッロ2「!・・・サーキットの外に」



ツナ(ハイパー死ぬ気モード)「目の前で大事な仲間を失ったら・・・・・・







―――死んでも死にきれねぇ」









さすが主人公ってところだな!







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