Ver.黒曜・リング編
□雷の守護者戦
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――とあるホテルの一室で・・・
ピッシャーン!!
紗那「キャアアアアア!!(泣」
バリバリ・・・
ドゴォォン!!
紗那「イヤァァァーーー!!!(泣」
瑠璃「ごめん、ボリュームもうちょっと下げて・・・。さすがに耳が」
紗那「無理無理無理無理、無理っ!!雷怖いもん!!(泣」
瑠璃「うちは・・・紗那の悲鳴の方が怖いんだけど(苦笑」
スクアーロさんと大声のいい勝負が出来そうだよ、今の紗那・・・
いや、スクアーロさん以上かも。
だって高いから。ソプラノボイスの絶叫だから、耳が凄いキーンッ!ってなるの。
ソファーに座るうちの膝に顔を埋める紗那は可愛いけど、少女マンガのヒロインみたいだけど、
ムカツクぐらいそれが様になってるけど、この悲鳴はダメでしょ。もはや凶器だよ。
瑠璃「雷も雨も止まないね・・・」
ゴロゴロ・・・
ピッシャーン!!!
紗那「キャアアアア!!!(泣」
叫びまくる紗那にため息を吐けば、奥の和室の方からとてつもない殺気が・・・
あれ、ヤダ・・・これ。うち等殺されない?
だってこの殺気の主は絶対・・・
ビュッ――!
ΣΣとか思ってたらデッカイ盃が飛んできたーーー!!!
ギャーーー!って女子としてあるまじき悲鳴を上げながら、うちは飛んできた盃をソファーの上にあったクッションでガードする。
お、女でも容赦ないよ、アノ人・・・(ガタブル
恐る恐る、うちが奥の和室に目を向けてみれば・・・
XANXUS「るっせぇぞ、カス共・・・(睨」
スッゴイ不機嫌な和服姿のボス様が襖を開けてこっちを睨んでいました!!
え、何このホラー?
瑠璃「ごっ、ごめんなさ―――」
ピッシャーン!!
紗那「イヤァァァーーー!!!(泣」
XANXUS「・・・・・(怒」
瑠璃「わーっ!ごめんなさい!ごめんなさい!これは不可抗力ってやつです!(汗」
だからそんなに殺気を出さないでください!!
っていうか紗那も紗那で空気読め!!
XANXUS「さっさとそのカスを黙らせろ。じゃねぇとかっ消す!」
瑠璃「は、はいぃぃぃ!!紗那、耳栓!耳栓しよう!!そうすれば雷の音聞こえないから!(汗」
ボスが和室にまた入ったのを確認して、うちは急いで紗那の耳に耳栓を突っ込む。
じゅ、寿命がこれでもかって程縮まった気がする・・・。
寝起き?寝起きなの、あのボスは?起こされて不機嫌なの?
瑠璃「こんなことなら、うちも並中に行けばよかった・・・」
がっくり肩を落としてうちはそう呟いた。
◇ ◇ ◇
洋一「(そろそろ・・・かな)」
レヴィの猛攻を見ながら、俺はふとそんなことを考える。
そろそろ・・・ランボがアレを使う頃だ。
レヴィ「消えろ・・・」
獄寺「や、やべえ!!」
ツナ「ランボ!逃げろ!!」
ランボ「うわあぁあ!!!」
泣きながら自分に10年バズーカを向けるランボ。
ランボがバズーカの引き金を紐で引っ張るのと、レヴィが傘でランボを吹き飛ばすのはほぼ同時だ。
ドガンッ
もくもくと立ち込める煙・・・
そして、その中に浮かぶ黒い人影・・・
煙の中から聞こえてくる男の声・・・
間違いねぇな。
大人ランボ「餃子が最後の晩餐になるとは・・・」
ツナ「大人ランボ!!!」
レヴィ「!?」
海斗「あの人は確か・・・去年病院で見た、」
スクアーロ「う゛お゛ぉい!!何だ、ありゃあ!?部外者がいるぜぇ!!」
チェルベッロ「いいえ、彼は10年バズーカにより召喚されたリング保持者の10年後の姿です」
チェルベッロ2「よって彼を候補者と認め、勝負を続行します」
ベル「へー、面白いじゃん」
マーモン「初めて見たよ」
希「餃子って・・・・晩飯にしては・・・遅過ぎない、か?」
洋一「そこはつっこんでやるなって(苦笑」
ツナ「ランボ!!ごめん!やっぱり子供の君じゃダメだったんだ!!」
大人ランボ「やれやれ。謝らないでください」
落ちていたリングを拾う。
大人ランボ「こうなる気はしてたんです・・・。それに若きボンゴレ、こう見えても俺はやる時はやる男ですよ」
ツナ「うん、知ってる・・・。知ってるよ!!」
レヴィ「俺より目立つな」
大人ランボ「お前がヴァリアーか。それは無理な相談だ。俺にはスター性があるからな。
―――サンダーセット」
ピシャァァ!
マーモン「避雷針を無視して雷を呼ぶとは、ちょっと驚いたね」
洋一「おぉっ!スゲー!」
スクアーロ「だから喜んでんじゃねぇ!!」
大人ランボ「くらいな!電撃角(エレットゥリコ・コルナータ)!!!」
レヴィ「!貴様、目立ち過ぎだぞ。
雷の守護者として申し分ない働きをし、ボスから絶大な信頼を勝ち得るのは・・・・・―――俺だ!!!」
レヴィの背中から7本の電気傘(パラボラ)が四方に一斉に飛んでいくんだ。
飛んでいった電気傘(パラボラ)は空中で止まって?浮いて?開く。
そんで7本の傘に雷が落ちて、その傘に溜まった電流が一気に・・・
大人ランボ「ぐあぁあ!!」
一気に大人ランボに流れ込んだ。
リボーンが言うには(聞かなくても知ってるけど)、ランボの体質をもってしてもあの電圧には耐えられねーって。
ツナ「ランボ!!」
大人ランボ「・・・うっ。が・・・・ま・・・。うわあああ!いだいよぉ・・・・」
希「10年、経っても・・・ランボは・・・・ランボ、だな」
獄寺「バカヤロ!!泣いてる場合か!!」
ツナ「ランボ、立って逃げるんだ!!」
レヴィ「逃がさん」
そう言ってレヴィは閉じた傘を投げて、大人ランボの左肩をソレで貫く。
あれは絶対痛ぇな・・・
大人ランボ「う・・・。ああ・・・・」
レヴィ「お前は徹底的に殺す。切り刻んで焼き肉にしてやる」
ランボ「う・・・っ。うう・・・・うわあぁあ!!」
さっきの5歳のランボと同じように、大人ランボは泣きながら自分自身に10年バズーカを向けるんだ。
で、迷わずその引き金を引いて・・・
ドガンッ
獄寺「10年後のアホ牛が更に10年バズーカを!?」
ツナ「ど・・・どうなっちゃうの・・・・!?」
希「・・・新しい・・・・ドーピング、だな」
海斗「僕・・・ついていけないんだけど」
洋一「ハハッ、だろーな」
煙の中にまた黒い人影が見える。
けど、さっきと違うのは・・・バチバチってその人影が電気を帯びてるところだな。
ベル「ん?」
マーモン「何だ・・・?このただならぬ威圧感は・・・・」
ツナ「あ・・・。ま、まさか・・・・!あれは・・・」
煙が晴れていって、中にいる人影の姿が露わになる。
そこに立ってるのは勿論、
ツナ「―――20年後のランボ!!!」
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