Ver.黒曜・リング編

□静かなる始動
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山本「へぇー、よかったじゃねーか。親父さん帰って来るなんて」


リン「居候が多くて、親父さんビックリするんじゃない?(笑」


洋一「ツナママ喜んでただろ?」




ってことで、俺、洋一だぜ。

原作通り、そして山本が言う通り、ツナの親父・・・家光が帰って来ることをツナが俺達に話してくれた。


あ、因みに他の皆はは家にいる。俺だけが補習なんだ・・・(泣




ツナは俺達に家光について話し出す。

小さい時から家にいないこと、そして世界中を飛び回って交通整理をしてるっていうウソか本当かも分からねぇこと。


うん、それはウソだな(苦笑



ツナ「小さい時はよく分からなかったけど、今考えるとやっぱりおかしいことばっかりでさ。

大体、2年間1度も帰って来ないなんておかしいよ!あんな父親・・・今更帰って来られても・・・・・。はぁー!」


獄寺「10代目・・・」
洋一「ツナ・・・」


山本「んー・・・。!・・・・・なぁ、このまま遊び行かね!?」


ツナ「Σえ!?」


洋一「お、いいな!さんせ〜♪」


リン「気晴らしに最適だね!」


獄寺「ナイス!野球バカ!そうしましょう、10代目!!」


ツナ「ΣΣええ!?」


獄寺「あんま家庭のこととか考え過ぎないほうがいいっスよ」


ツナ「ご・・・獄寺君」


獄寺「俺んちなんかもっとドロドロのグチョグチョですしね!!(ニカッ」


洋一「そーそー。俺なんか両親2人共蒸発してるしな!(ニカッ」


ツナ「(笑顔で凄いこと言い出した!!!)」



そんな感じで、今日は俺とリン、ツナ、山本が日曜にもかかわらず補習で呼び出されてるんだけど、遊ぶためにサボることにしたんだ!


それで皆も呼んで、繁華街に遊びに行った。
(希には「イヤだ」って断られたけど)



獄寺「アホ共は呼ぶなって言ったのに」


ハル「誰のことですか!!?」



海斗「補習をサボったこと・・・先生に怒られても知りませんよ」


リン「アハハ、バレなきゃ大丈夫」


紗那「4人揃って休んだってことで分かると思うけど・・・(苦笑」



フゥ太「僕、ゲームセンター行きたい!!」


山本「おっ、勝負すっか?」


洋一「受けて立つ!」


瑠璃「うちの実力を見せてあげるよ!」


獄寺「負けねーぞ、コラ!!」



俺達はそのままゲーセンに行った。

多分、その間にツナはランボの世話をしながら笹川と話してるんだろうな。



洋一「久しぶりにアイツに会うな・・・」



ゲーム音とか機械の音が騒々しい中で俺が呟いた声は思いの外デカかったみてぇで、

近くにいた海斗と東雲、谷垣が疑問符を浮かべて俺を見てくる。



瑠璃「アイツって?」


洋一「鮫ー(笑」


瑠璃・海斗「「え゛・・・」」


紗那「鮫・・・?」


瑠璃「来るの、あの人?」


洋一「もう日本には来てるぜ。ここには・・・もうすぐ来るだろ」


海斗「それが前に言ってた〈リング編〉?だっけ?に関係あるの?」


洋一「ああ、あいつ等がメインだからな」



そーいや、俺達がヴァリアーに入ってるってことXANXUSに誰か言ってくれてんのかな?

連絡は取らねぇようにしてるからよく分かんねーや。


っていうか、いつまでスパイをやってればいいのかも謎だしな(苦笑



瑠璃「未来がいないこと、あの人に何て言おう・・・」


海斗「、」


洋一「いつ帰って来るんだろーな。物語始まっちまうのに・・・参加する気ねぇのかな?」










   ◇  ◇  ◇











占い師「こんなところへ何度も訪れるなんて・・・随分お暇なんですね」



黒いテントの中、智本体ではなく智の何かの〈能力〉によって出現している占い師が来客者に向けて言う。


その人物は・・・



希「聞きたい、ことが・・・ある」


占い師「彼女・・・〈風花未来〉についてですね」


希「ああ。・・・いつ帰って、来るんだ?今・・・・何処に、いるんだ?何を・・・してるんだ?」


占い師「以前、言ったはずですよ」



水晶を見つめながら、占い師は言葉を続ける。



占い師「それを知っても〈あなたには、あなた達にはどうすることも出来ない〉・・・とね」


希「・・・・・・」


占い師「もう、遅いんですよ・・・何もかも」


希「遅い・・・?」


占い師「茨が生い茂り過ぎて、入り口はもうなくなってしまいました。

ですが・・・そうですね、」



今まで、希の前では一切感情を表さなかった占い師が、その時だけ・・・何故か笑っているように思えた。

クスッと小さく、そして楽しそうに・・・。



占い師「茨姫のような100年目の〈王子様〉なら、その茨は道を譲るかもしれません。

いえ、それもまた違う・・・。100年目の〈王子様〉はきっと彼女。

彼女は茨の中で眠っている者を起こそうとしている」



歌うように占い師がそう言った時、何の前触れもなく水晶がガタンと机の上を転がる。


それはまるで、何かの意思が働いているかのように・・・



占い師「おや、少し・・・口を滑らせてしまったようです」


希「何が・・・言い、たかったんだ?」


占い師「さて・・・私は何が言いたかったのでしょうね」


希「・・・また・・・・それか」



踵を返し、テントから出て行こうとする。

しかし・・・



占い師「今外に出るのは、止めた方がいいですよ」


希「?」


占い師「狙われているのは、彼女だけでなくあなた〈達〉もですからね」


希「(狙われてる・・・?)」


希「出るな・・・っていうのは、強制か・・・・?」


占い師「ええ、そうですね。今は出ないでください。この並盛で安全な場所は、もうここしかありませんから」


希「何・・・?」







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