Ver.黒曜・リング編
□Catastrophe
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紗那「・・・・・・」
運ばれていく皆を見ながら、私はさっき未来に言われたことを頭の中で繰り返してた。
「強くなれ」、「自分の足で歩き出せ」・・・
そうなったら、そうしたら本当にこんな私でも何か出来るのかな・・・。
紗那「待ってるだけじゃ・・・ダメか」
去年、私はそれは私にしか出来ないことだと思ってた・・・。でも、それは違った。
紗那に言われるまで気付かなかったよ。
待ってることは、きっと誰にでも出来るんだ。
そこから歩き出すことがきっと難しいことなんだよ・・・。
今日ので私はよく分かった。学習した。
待ってるだけじゃ、皆の力になれない、皆を・・・大切な友達を救えっこないってことが、嫌って程よく分かったよ。
紗那「強くならなきゃ・・・」
泣いてばかりじゃいけない、もう泣いちゃいけない。
泣き虫の私とはもうバイバイしなきゃ。
そうしたら、そうして強くなればきっと・・・
紗那「きっと今度こそ、ツナ君達だけじゃなくて・・・骸君達の力にもなれるよね」
どこまでも澄み切った綺麗な青空を見て・・・私は、
紗那「強くなる。大切な人達を守れるように強くなるから・・・・・そうなった時は骸君、
―――また私に会いに来て。私は、私はずっと待ってるから」
私はそっとそう呟いた。
長い1日の終わり
To be continued...
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