Ver.黒曜・リング編

□激突と衝突
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※この話では瑠璃がセリフの前の名前以外、全て〈最下位〉表記になっています。



ビアンキ「これでいいわ」


山本「どもっス」


瑠璃「大怪我って程のケガじゃなくてよかったね」



ってことで、今回はうちだよ。

リボーンが出したロープで引き上げられた山本はビアンキさんに手当てを受けたの。


そーいえば、救急セットなんてうち等持ってきてなかったね(苦笑

さすがビアンキさん。



山本「チビわりぃ、バット壊しちまった」


リボーン「気にすんな、スペアやるから」


山本「おっ、サンキュー」


ツナ「(替えあんのーーー!?)」


瑠璃「どっから出したの・・・?」


洋一「リボーンマジックだな(苦笑」


獄寺「まっ、でもメガネヤローはまだ寝てるらしいし、アニマルヤローは倒したし、意外と簡単に骸をぶっ飛ばせそうですよ」


すると・・・





「ププッ、めでてー連中だぜ!!」





獄寺「アニマルヤローだ」
紗那「!犬君・・・!?」


ツナ「さっき完璧に気を失ってたのにー!!」





犬「ひっかかったなー、お前達に口割らねーためにオポッサムチャンネル使ったんだよん!!」






瑠璃「オポッサムって?」


リン「死んだフリをするのが得意な動物のことだよ」


瑠璃「Σ何それ!?」





犬「でもよーく考えてみたら、お前達に何言っても問題ないじゃん!!」





洋一「じゃあ教えてくれよ。海斗と風花がどこにいるのか」





犬「!」





瑠璃「洋一・・・」


洋一「いるんだろ?何処だよ」


リン「後、2人を襲った奴がどんな奴なのかも教えてほしいね」


紗那「私からもお願い、犬君・・・」






犬「・・・知らねぇびょん」


顔を逸らして呟くように言う。






洋一「知らねぇって、そんなわけ(犬「お前等じゃぜってー骸さんは倒せねーからな!!」おい!答えろよ!!」





犬「全員顔見る前におっ死ぬびょーん!!」




未来と篠原のこと・・・どうして言ってくれないの?

確かにどこに幽閉してるかとかは言えないかもだけど・・・自分達がどうしたかは言ってくれてもいいじゃん。


それとも・・・言えないことをしたの?



獄寺「んだと、砂まくぞコラ!!」


ビアンキ「甘いわ、隼人」


ツナ「あ」


紗那「Σビ、ビアンキさん!?」



犬って人に獄寺は砂を撒こうとするけど、その前にビアンキさんが何の躊躇いもなく岩を落とした。

岩は綺麗に犬って人に向かって落下していく。



  ヒュ―――ン・・・




  ゴッ!!!





犬「キャンッ!」





ビアンキ「ヒクヒクしてるけど、あれも死んだフリかしら」


ツナ「(やっぱこの人怖ぇーーー!!!)」


紗那「そ、そんなっ・・・だ、大丈夫だよね!?」


瑠璃「打ち所がよかったら生きてるんじゃない?(苦笑」


洋一「犬・・・俺はお前のことを忘れねぇ」


リボーン「だが、奴の言う通り六道骸をあなどらねーほうがいいな」



リボーンが言うには、骸って人は幾度となくマフィアや警察によって絶体絶命の危機に陥ったらしいの。

だけど、その度に人を殺してそれをくぐり抜けて、脱獄も死刑執行前日だったって。


そんな人と、紗那はどこで知り合ったんだろ・・・?

聞いても言ってくれないと思うから、聞けないんだけど・・・



ツナ「六道骸、やっぱ怖ぇー!」


瑠璃「(未来・・・無事、だよね?)」










   ◇  ◇  ◇









千種「六道骸様」



  ムクッ



骸「おや、目を覚ましましたか?6位狩りは大変だったようですね、千種」


千種「ボンゴレのボスと接触しました。・・・後、




―――紗那がいました」






骸「、(ピクッ」



その千種の言葉に、骸は微かに・・・ほんの微かに反応して目を伏せた。

だが、次に顔を上げた時には元通りの、冷たい目をした彼に戻る。



骸「・・・そのようですね。彼等、遊びにきてますよ。犬がやられました」


千種「!」



  ガタッ



骸「そう慌てないでください。我々の援軍も到着しましたから」


千種「・・・・・・」


骸の後ろにいる、複数の人間に目を向ける。




「相変わらず無愛想な奴ねー。久々に脱獄仲間に会ったっていうのに」




千種「何しにきたの?」


M・M「仕事に決まってんじゃない。骸ちゃんが1番払いいいんだもん」


ランチア「答える必要はない・・・」


ツインズ「「・・・・・・」」


バーズ「スリルを欲してですよ」


骸「千種はゆっくり休んだ方がいい、ボンゴレの首は彼等に任せましょう」



すると・・・






「一筋縄ではいかないと思いますよ」






今まで話に加わらなかった人物が口を開く。

それは、フゥ太と一緒にいる・・・



海斗「あの人達は、そう簡単にやられるような連中じゃありませんから。

逆にやられないよう注意することですね」



不敵な笑みを浮かべてそう言う。

しかし、窓際にいた1人の人物が指を軽く動かすと・・・



  ズキンッ!



海斗「っぐ・・・!」



頭に激痛がはしって、顔を歪める。

そして強く、憎しみを込めて窓際にいる人物〈達〉を睨む。




「ヤダ―、怖いからそんな顔しないで」



女子特有の高い声。その人物は可笑しそうにクスクス笑う。



「大体、お前がそんなこと言えるのか?」



こちらは変わって低い男子の声。その声は嘲るように言葉を続ける。



「その連中の敵になったお前が」



海斗「っ・・・」








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