Ver.黒曜・リング編
□望まなかった邂逅
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洋一「ところで、谷垣は何で千種のことを知ってんだ?」
紗那「えっ・・・」
並中から出て、リン君を入れた4人でツナ君を探してる最中に、洋一君にそう聞かれたの〜。
紗那「それは・・・」
瑠璃「それは?」
紗那「・・・・・・」
「僕達のことは誰にも言わないでください。お願いです」
紗那「ごめん・・・それは、言えない。約束だから・・・・」
洋一「・・・そっか。約束ならしょーがねぇな」
本当は聞き出したいはずなのに、洋一君は笑ってそう言ってくれる。
瑠璃やリン君も何も聞かないでいてくれる。
迷惑をかけてるっていうのは分かってる。それに甘えちゃいけないっていうのも分かってる。
だけど私は骸君達を裏切れない。だって、骸君達は私の〈友達〉だから・・・
紗那「(本当にごめんね、皆・・・)」
心の中で、ずっとそう謝り続けることしか私には出来ない。
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瑠璃「あっ、あそこにいるのツナじゃない?」
リン「ホントだね」
住宅街にまで来たら、瑠璃がそう言って向こうを指差したの。
そこにはツナ君とリボーン君がいて、何か話してるみたい。
リボーン「もう、分かってる筈だぞ」
ツナ「!」
リボーン「奴等が、お前を探す為にやったことを忘れるな」
ツナ「・・・・・・」
リボーン「お前が逃げれば被害はさらに広がるぞ」
ツナ「・・・・そ・・・そりゃあ、そりゃあ俺だって奴等のやり方はおかしいと思うよ。
皆まで巻き込んで・・・。骸って奴、ムカつくよ!」
紗那「!」
あぁ、そうだよね・・・。皆の本音は、そうなんだよね。
ツナ「だけど、あの雲雀さんも帰ってきてないんだぞ・・・。
そんな奴等、ダメツナの俺に倒せっこないよ・・・・。―――ムチャだよ・・・」
リボーン「だけど周りはそう思ってねーぞ」
ツナ「え?」
すると・・・
「お!いたいた。俺も連れてってください!」
ツナ「え・・・」
獄寺「今度はメガネヤローの息の根止めますんで!!」
洋一「獄寺にばっかいいカッコはさせねーぜ!」
瑠璃「っていうか、息の根止められかけたのは2人の方だしね(笑」
獄寺「Σなっ・・・!んだと、テメェ!!(怒」
リン「はいはい、落ち着いて、落ち着いて。こんなところで無駄な体力使ってる場合じゃないよ。
怒りも力も、あいつ等を倒すためにちゃんととっておかないと」
紗那#「私も一緒に行くよ、ツナ君。私は・・・―――真実を知りたいから」
骸君達に会って、どうしてこんなことをするのか聞かなきゃ。
多分・・・ううん、絶対何か理由があるはずだから。
理由もなく骸君達がこんなことするはずないよ。だから、その為に私は行く。
ツナ「谷垣さんまで・・・」
すると今度は・・・
「俺も行くぜ、ツナ!今回の黒曜中のことはチビに全部聞いたぜ」
ツナ「!」
山本「学校対抗のマフィアごっこだって?」
ツナ「(騙されてるよ、山本ー!!)」
するとまた今度は・・・
「私も行くわ!」
ツナ「!!」
ビアンキ「隼人が心配だもの」
獄寺「Σほげーっ!」
ドサッ
ツナ・瑠璃「「(逆効果ー!!)」」
リボーン「よし。敵地に乗り込むメンツは揃ったな」
ツナ「ウソー!ちょっと待ってよ!勝手に揃っちゃってるー!」
リボーン「守りから攻めに転じる時だ。奴等のアジトは新国道が出来て、さびれた旧国道の一角だと思われる。
多分、人質もそこにいる筈だ。
―――お前達のよく知る人質がな」
役者揃いぶみ
To be continued...
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