Ver.黒曜・リング編
□望まなかった邂逅
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ツナ「あ〜、も〜!!」
公衆電話から出た。
ツナ「こんな時に限って、獄寺君のケータイつながらないんだもんな〜!」
洋一「くっそ、ダメだ・・・!海斗にも希にも繋がらねぇ。風花はどうだ?」
瑠璃「こっちもダメ。いつもみたいに電源切ってる」
洋一「風花は無事なのか無事じゃねーのか分かんねぇな・・・(苦笑」
海斗なら絶対出るはずなのに・・・。
やっぱ襲われたとか、襲われてるとこだったりすんのか・・・?
何がどーなってんのか分かんねぇよ・・・。
瑠璃「紗那に繋がらなかったって連絡するね」
洋一「ああ、頼む」
すると・・・
少女「あ、並中生だー」
ツナ「!」
少女2「無視無視。近寄らない方がいいよ」
少女「変に巻き込まれたくないもんねー」
ツナ「そんな風に思われてんのー?」
少女「さっきも商店街で見た?」
少女2「何か並中の子と黒曜の子とケンカしてたんでしょ?」
ツナ「!」
ツナ「(まさか、それって・・・・)」
洋一「聞き耳たてとくもんだな。行こうぜ、ツナ、最下位」
瑠璃「うん!」
ツナ「う、うん!」
俺達は商店街へ向かって走り出す。
そこには案の定・・・
獄寺「けっこーヤバかったな」
地面に座ってタバコをふかす獄寺がいた。
瑠璃「Σ全然余裕そうなんだけど!?」
洋一「獄寺!!」
ツナ「獄寺君!!」
獄寺「!10代目!!それに最下位に洋一まで・・・」
瑠璃「うち等はついでか!」
獄寺「どーしてここに?」
瑠璃「どーしてって・・・心配したんだからね!」
獄寺「は?」
ツナ「いや・・・あの・・・・もしかして、なんだけど・・・
獄寺君が黒曜中の奴に狙われてるって・・・噂みたいのがあって・・・・」
獄寺「なっ!その為にわざわざ!?恐縮っス!!今やっつけたとこっス!!」
ツナ「えぇー!じゃあ、やっぱり本当だったんだ─!!」
ツナ「(つーか・・・返り討ち、ですか・・・・?やっぱこの人強えーっ)」
獄寺「その辺に転がしといたんで・・・。!?
なっ、いない!?」
ツナ・瑠璃「「えっ?」」
洋一「・・・・・・」
「手間が省けた」
全身傷だらけで血まみれでボロボロの柿本千種、通称柿ピーが立ち上がってた。
本当、スゲェ執念だよな・・・
瑠璃「何・・・あいつ、」
ツナ「ひいぃいっ!!」
獄寺「気をつけてください!奴の武器はヨーヨーです!!」
ダイナマイトを出して戦闘体制に入る。
ツナ「そんなこと言われても、怖くて・・・動けないよ」
獄寺「な!?」
――シュッ
洋一「!?」
ツナにだけ攻撃してくるかと思えば、何故か俺にまで針を飛ばしてくる柿ピー。
避けられねぇ・・・。避ければ後ろの最下位に当たる!
きっと、柿ピーはそのことも計算して飛ばしてきたんだろーな。
だったら、こうするしかねーよな・・・
獄寺「10代目・・・。最下位と一緒に・・・・・逃げてください」
洋一「アハハ・・・。さ、すがに・・・・・痛ぇな、これ・・・・」
胸に刺さった無数の針。
痛ぇって言うよりは熱い。熱いって言うよりは苦しい。苦しいって言うよりは痛ぇ。
そんな終わりのない無限ループ。
風花の奴が気を付けろって忠告してくれたのにな・・・。
結局、俺はまたあの時の・・・決定戦の時みてーになっちまった。
ホント、俺って奴は・・・
洋一「な、さけっ・・・・ねぇなぁ・・・」
ドサッ・・・
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