秘密を守れますか?

□小さな彼女
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―――4月23日、天気、曇り・・・


未来「ハァ、ハァッ・・・」



暗い暗い、灰色の空・・・分厚い雲が空を覆い隠して世界を灰色が包み込む。

俺は、この天気が1番嫌いだ。



未来「っ・・・!」



頭の中では、色んなことが目まぐるしく飛び交う。まるで色んな色の絵の具を混ぜたように、ゴチャゴチャしてる。


そして、体を襲う熱と気持ち悪さ・・・


これが何を意味しているのか、考えられるのはただ1つ。



未来「来やがったか・・・」



地面に膝をついて朦朧とする意識の中、近くからカツカツと足音が聞こえてくる。

その足音は俺の方に段々近付いてくる。誰か、なんて確かめなくても分かる。



未来「クソ、ヤローがっ・・・!」



見上げた先で、ニヤリと笑う〈アイツ〉・・・。

その手にある〈アレ〉を俺に見せるように強く握り締めた。



  ドクンッ!



未来「ぁぐっ・・・!」




熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついアツイアツイアツイアツイアツイアツイアツイアツイアツイアツイアツイ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ熱イ―――!!





体中が・・・熱い!



未来「ぅっ・・・」












ホントに・・・どうしてこうなっちゃうんだろ。

どうして、こんな風になっちゃうんだろ・・・。



どれだけ望んでも、どれだけ頑張っても、どれだけ避けても、結局何もかも上手くいってくれない。



〈アノ時〉から、こうなることが決まってたみたいに・・・。







もし、それを〈運命〉と言うなら・・・






未来「っ・・・」











僕はその〈運命〉を恨もう。











暗闇に飲み込まれていく意識の中、最後に僕はそう誓った。













秘密27 小さな彼女

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