秘密を守れますか?
□Love for me
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瑠璃「ってことで、2人は明日を考えてウキウキですか?」
紗那「さすがにウキウキではないよね〜」
未来「おい、待て。ちょっと待て。ってことでってどーいうことだ、おい。前にもこんなことあったよーな気ぃすんぞ」
雪合戦で雲雀に命令されたことによって、セーラー服を着ていた。
瑠璃「あ、ごめん。忘れてた」
こんにちはー!今回はうち、瑠璃だよ!
今日は3月13日、皆分かってると思うけどホワイトデー前日なんだ!
で、今は学校帰りにうち等3人で買い物中。もうすぐ春だから、新しい服とかを買ってるの。
そんな買い物途中に、明日のことを思い出してうちは言うの。
瑠璃「ってことで、2人は明日を考えてウキウキですか?」
紗那「さすがにウキウキではないよね〜」
未来「めんどくせー始め方は1回で十分だろーが・・・(呆」
瑠璃「未来だって「心はいつでも」とかいう長いセリフ、何回も言ってるじゃん」
未来「あれはいいんだよ。俺の決め台詞だから」
瑠璃「どんな決め台詞だ」
紗那「2人共、話がだいぶ逸れてるよ〜」
瑠璃「明日はホワイトデーだけど、2人はどうかってうちは聞いてるの!」
紗那「さすがにウキウキでは(瑠璃「それもう聞いたから!3回目はさすがにキツイから!」は〜い」
未来「どぅって言われてもな・・・。別に、って答えるしかねーぞ」
紗那「渡した時から、お返しなんて全然期待してないもんね〜」
瑠璃「まぁ、それはそーなんだけどさ・・・」
先月のバレンタインデーで、うち等はそれぞれ1人の男子にチョコをプレゼントしたの。
紗那と未来が誰に渡したのかは知らないし、2人もうちが誰に渡したのかは知らない。
確かにうちも、期待はしてないけど・・・
瑠璃「お返し貰えたりしたら嬉しいでしょ」
紗那「そりゃね・・・」
未来「そーいうもんか?」
瑠璃「お前は今年までバレンタインにチョコ渡したことがないから分からないんだよ」
紗那「未来はチョコ貰った人にお返しするの?」
未来「まぁの。紳士としてトーゼンだろ?」
瑠璃「どーせ、飴を1つずつ配るだけでしょ。それか、ご自由にお取りくださいとか」
未来「失敬な。今回はケッコー奮発したぞ。クッキーを一人一人の家に渡しに行くんだ」
2人「「手作りじゃないんでしょ?」」
未来「な、何じゃ、その冷めた目は・・・」
心がこもってないってこと丸分かりだよ、それじゃ・・・(呆
まぁ、未来からお返しが貰えたってだけで、女子は喜ぶだろーけど・・・
瑠璃「そーいえば未来、男子から逆チョコ貰ってたね」
紗那「え、そーなの?初耳だよ、私」
瑠璃「男子にもお返し渡しに行くんじゃ・・・」
未来「バーカ、んなことするわけなかろーが。
俺は女子から男以上に好かれりゃそれでいい」
紗那「また凄い爆弾発言だね〜」
瑠璃「いつか、レズと間違われるんじゃない?(苦笑」
未来「つーわけで、どんなクッキーがいいか一緒に選んでくんろ。
いちぉー言っとくけど、紗那の好みは聞いてねぇからな」
紗那「先手を打つなんて・・・やるね、未来」
未来「お前が言うのは決まってそれしかねーだろうが」
そんなこんなでうち等は服を買い終えた後、未来のクッキー選びを手伝ったの。
瑠璃「抹茶か〜・・・。紅茶と抹茶ならうちは抹茶かな」
紗那「どれも美味しそうだね〜」
未来「と言いつつ、お前の目がチョコのやつばっか追ってんのは何でだろうな(呆」
瑠璃「因みに、どれぐらいのを買おうとしてるの?」
未来「人数が人数じゃからの。めんどくせーし、袋に小さいのが10個程入ってるのでいいだろ」
瑠璃「どこまでも適当だな、お前は。
じゃあ、色んな種類が入ってるやつにする?」
未来「あぁ・・・じゃぁ、そんな感じで」
瑠璃「絶対自分で選ぶ気ないでしょ、お前」
うちが言ったクッキーをカゴにいっぱい入れてく未来。それでそのままレジに直行。
本当に・・・何であんな奴がモテるんだろ。
未来「よーし、これで明日の準備万端!」
明日は土曜日・・・。
未来のことだからきっと、風紀の仕事をサボって皆の家に回って行くんだろうね。
未来「付き合ってくれてサンキューな。ほい、これ」
2人「「え・・・?」」
未来がうち等にくれたのは、さっき出て来た店にあったクッキー。
紗那のクッキーはチョコクッキーで、うちのはさっき言ってた抹茶クッキーだった。
ちゃんと、聞いてたんだ・・・
瑠璃「何サラッとカッコいいことしてくれてんの!?」
紗那「不覚にもキュンってきちゃったよ!」
未来「は?何がだよ?」
瑠璃「無自覚か!無自覚なのか、お前は!」
未来「よく分かんねーけど、いちぉーそれバレンタインのお返しも兼ねてっからな。明日は1日大変そーだから、先に渡しとくわ」
紗那「そーいうところズルいよ、未来!」
未来「だから何がだよ・・・?」
瑠璃「くそっ、さり気ない優しさが板についてやがる・・・」
これか、これなんだね!これが未来がモテる理由なんだね!
そりゃ急に優しくされたら誰でも落ちるわ!
瑠璃「逆にこの無自覚を落とすのは至難の業だろうね」
紗那「難易度絶対高いよ」
未来「何の話だよ・・・(呆」
紗那と未来のハードルの高さについて話しながら、うち等はそのまま家に帰るの。
家にいる洋一達を見ても、至って普通。ホワイトデーっていう日、知ってるのかな・・・?
未来みたいに何かお返しを買ってる感じじゃないし・・・
やっぱり期待するだけ無駄だよね。
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