秘密を守れますか?
□皆の休日
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並盛町、沢田家の隣に存在する家の玄関のドアがゆっくり開く。
外からの訪問者ではなく、イタリアからの帰国者達がやって来たのだ。
洋一「着いたーーー!!!」
海斗「今度はちゃんと目的地に辿り着けたね」
瑠璃「うわ〜、なんか久しぶり〜。置物が増えてるね」
未来「置物っつーか・・・
ごきぶりホイホイだよな、これ?」
未来の言う通り、置物だと思ってたのは大量のごきぶりホイホイ。
それが玄関、廊下、階段・・・とにかく色んなところにたくさん置いてあるの。
うち等がいない間にどんな模様替えしたの、あの2人・・・
洋一「希〜!谷垣〜!今帰ったぞ〜!」
瑠璃「ただいま〜!2人共、いる?」
電気はついてるみたいだから、ちゃんといると思うんだけど・・・。
っていうか、こっちはもう夜なんだね。時差ボケになるかも(苦笑
靴を脱いで、うち等がリビングに行けば・・・
紗那「・・・・・・(ムッス〜」
凄く不貞腐れながら仁王立ちする紗那がいました。
瑠璃「えっと・・・ただいま?」
紗那「今更帰って来ても遅いんだからね!もうチョコケーキは私のお腹の中だもん!」
瑠璃「いや、何の話?」
紗那「さんざん待たせといて、お出迎えしてもらえると思ったら大間違―――」
未来「そうか。じゃぁ、この菓子もいらねーんだな」
紗那「おかえり、皆!!皆の帰りをずっと待ってたよ!!」
洋一「Σ切り替え早っ!」
海斗「相変わらず単純な人ですね・・・(呆」
希「海斗・・・よく、帰って・・・・来てくれた。
俺の・・・祈りが、通じて、よかった・・・・」
海斗「え、祈りって?」
やっぱり、1ヶ月ぐらい経ってても2人は何も変わってなかった。
だからこそ、「帰って来たんだ〜」ってことを実感させてくれる。
未来「で、あのごきぶりホイホイは何なんだ?つか、ここにもあるし・・・」
紗那「1匹いたら、30匹はいると思えだよ!」
瑠璃「いやだから、何の話?」
希「明日からは・・・ゆっくり、寝てられる・・・・」
海斗「?どうしちゃったの、希?」
紗那「ところで洋一君、どうしてそんなにケガしてるの?」
洋一「え、今更?」
未来「おー!こたつが出てる!!」
瑠璃「あ、ホントだ!」
話すことはお互いいっぱいあるだろうけど、今はこの日常にゆっくり浸かりたい。
我が家が1番、って・・・きっとこういう時に言うんだろうね。
ただいま と おかえり
To be continued...
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