秘密を守れますか?
□最強王者決定戦!!
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こんにちはー。
なんか知らないけど今回もうち、瑠璃みたい。
マフィア学校に来てから1週間、授業も結構慣れてきて、ディックとも仲良くなってきたんだ。
だけど、最近うちは不思議に思うことがあるの。
それは・・・
瑠璃「ねぇ、なんか最近学校全体妙にピリピリしてない?」
いつもの昼休み、ディックと一緒に5人で食堂で食べている時に、うちはそのことを言ったの。
瑠璃「殺気立ってるっていうか、なんていうか・・・」
ディック「あぁ、それはきっと明後日のアレのせいだよ」
瑠璃「アレ?」
ディック「この学校で毎年夏と冬に行われる恒例行事
〈最強王者決定戦〉」
瑠璃「何それ?」
ディック「その名の通り、マフィア学校1を決める戦いだよ」
瑠璃「戦いって・・・もしかして、実戦?」
ディック「うん。武器の持ち込みも可能。相手が気絶するか戦闘不能になるか、降参すれば勝ち。
だけど、相手を殺してはいけない。それ以外のルールは一切ないガチンコバトルだよ」
瑠璃「マジ?それで皆ピリピリしてるの?」
ディック「皆マフィア関係者だからね。自分の実力を試してみたくて仕方ないんだよ」
瑠璃「それって全員参加なの?拒否権がなかったり・・・」
ディック「それは違うから安心して。出る選手は、学校側があらかじめ決めてるんだ。
選ばれるのは6つの学年から30人、つまり1学年5人。
ほとんどがSだとかダブルAの生徒だよ。だから僕達には全然関係ない話なんだ」
瑠璃「なんだ・・・よかった」
そんな危ない戦いには絶対に出たくないもんね。
本当に、候補にさえ入ってなくてよかった・・・。
ディック「選ばれた生徒には今日、その決定戦の黒い招待状が届いてるはずだよ」
未来・洋一・海斗「「「なるほど、これはそういうことだったのか/だったんだ」」」
そう言った3人の手には真っ黒い封筒が・・・
瑠璃「って、Σ3人も選ばれてたの!?」
未来「俺ぁてっきり、果たし状かと・・・」
瑠璃「あってるようであってない!」
ディック「ダブルAの未来は分かるけど・・・
BとCの洋一と海斗が選ばれてるなんてね・・・・」
未来「あぁ・・・そりゃきっと俺のせいだな」
瑠璃「どういうこと?」
未来「ほら、編入早々ダブルAの連中は皆病院送りにしたし、
Aの連中も一昨日の合同演習でな・・・」
瑠璃「また血祭りにしたのかお前は!!」
未来「だってあいつ等、集団できたんだぜ?
俺だってやられるわけにゃいかねーから
骨の2、3本はもらうでしょーよ」
瑠璃「鬼!」
洋一「悪魔!」
未来「フッ、何とでも言うがいい」
ディック「それにしたって・・・」
洋一「Bはあれだな。俺を狙うつもりが他の奴に当たって
内乱になったんだ。
で、今は皆入院中」
瑠璃「それ、洋一もちょっと悪いから」
洋一「えー、だってあんなの当たったら普通死ぬじゃん。
俺、死にたくねーもん」
ディック「ってことは・・・Cも何かしらあって、」
海斗「そこの2人と一緒にしないでください」
瑠璃「そうだよね、篠原はそんなことしな―――」
海斗「僕は彼等の
精神を破壊しただけですよ」
瑠璃「ΣΣいや、篠原が1番タチ悪いから!!
身体的ダメージより、精神的ダメージの方が治らないからね!?」
何こいつ等、揃いも揃って・・・。
ヴァリアーで修業をつけてもらって諸々のステータス上がり過ぎでしょ!
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