秘密を守れますか?
□初ミッション
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瑠璃「マフィア学校?」
昼夜関係なし、っていうここでの生活リズムにやっと慣れてきた日の早朝(午前3時)、
うち等4人は談話室に呼び出されて、スクアーロさんに言われた。
スクアーロ「そうだぁ。そこに行って、候補生の〈ディック〉って奴を観察してろぉ」
マーモン「それが君達の初任務だよ」
洋一「え、観察するだけでいいのか?そんなのが任務?」
スクアーロ「テメェ等が人殺しはしねぇなんて言うからだろぉがぁ!!」
ルッスーリア「そこの学校生活も、結構修行になるのよ」
ベル「つまり一石二鳥ってわけ」
海斗「マフィア学校・・・ということは、そこに通っている生徒は皆マフィア関係者ということですか?」
マーモン「そうだよ」
瑠璃「でも、未来しかイタリア語話せませんよ?」
ルッスーリア「日本語を話せる子達だっているから大丈夫よ。観察対象の〈ディック〉だってちゃんと日本語を話せるわ」
瑠璃「そー・・・なんですか」
未来「はい、質問」
スクアーロ「何だぁ」
未来「俺達はどこのマフィア関係者ってことになんの?やっぱボンゴレ?
でも勝手に名前出したり、大ボンゴレなんて名乗っちゃ、色々とメンドーだよな」
マーモン「察しがいいね、未来は。
今回の任務では、自分達の素性がバレないようにしてもらいたい。その点じゃ、少しハードルが高いよ」
未来「ヨユー、ヨユー。俺達、
秘密は守れるから♪」
秘密・・・。
そうだね、うち等は誰にも言っちゃいけない大きな〈秘密〉をもってる。
だから、自分の素性を言わない、なんて簡単に出来るよ。
ただ、うちが問題だと思うのは・・・
瑠璃「そこって・・・危ない人達ばっかりだったり?」
ルッスーリア「そうねぇ・・・。ケンカっ早い不良集団の集まりだと思うわ」
瑠璃「やっぱり?」
未来「ダイジョーブだって、瑠璃!
ここ以上の荒くれ集団なんて他にいねぇぞ(笑」
スクアーロ「う゛お゛ぉぉい!!そりゃどーいう意味だ、未来!!」
瑠璃「あぁ、確かに・・・」
スクアーロ「納得すんじゃねぇ!!」
洋一「アハハッ!楽しみだな、マフィア学校!」
海斗「楽しみではないけど・・・興味はあるね」
瑠璃「うわー、段々篠原がこーいう変な状況に侵されてる気がする」
海斗「侵されてません。慣れただけです。もうどんなことがあっても、驚かない自信がありますよ」
いや、そんな胸を張って言われても・・・。
篠原はマーモンと一体どんな修行してきたの?どんなことがあってもって相当だよね?
未来「マフィアガッコ、ねぇ・・・」
スクアーロ「お前ならそこの連中に負けたりしねぇだろぉ。舐めたマネしてきやがったら掻っ捌け」
瑠璃「Σこのケンカ屋になんてこと教えてんの!?止めてくださいよ、本当に。
・・・やっと、やっと丸くなってきたのに・・・・」
海斗「(風花さん、昔は一体どんな人だったんだろう・・・)」
未来「分かった!必ずガッコでトップになって、
俺が牛耳ってやるよ!!」
瑠璃・洋一「「いや、主旨変わってる!!」」
レヴィ「フンッ、貴様などが生きていける程甘くは―――」
未来「黙れ、ムッツリ。お前の部屋にある目覚まし時計、全部叩き壊されてーのか(黒」
レヴィ「Σ何故時計のことを!?」
相変わらず、未来のレヴィさんに対する扱いは酷いね・・・(苦笑
絶対言い返されるんだから、レヴィさんも止めればいいのに・・・。
瑠璃「それで、いつからその学校に行けばいいんですか?」
マーモン「今日からだよ」
瑠璃・海斗「「へ・・・?」」
マーモン「編入手続きは済ませてあるから」
瑠璃「マジですか・・・」
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・・・ということで、
来ちゃいました、マフィア学校!!!
瑠璃「デカッ・・・」
洋一「スッゲー豪華・・・」
海斗「表向きは隠しているそうですが、庶民とはだいぶかけ離れていますね」
未来「目指せ、トップ!目指せ、ガッコ征服!!」
瑠璃「だ・か・ら!!
任務内容それじゃないからーーー!!!」
イタリアの街に、うちのツッコミがこだました。
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