秘密を守れますか?

□須王リン
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紗那「また転入生・・・?」



ってことで今回は私、紗那だよ〜。

瑠璃達は、洋一君の銀の鍵でイタリアに行ったみたいなんだけど・・・







どうして私達も連れて行ってくれなかったのーーー!!!






私だってイタリアに行きたいよ〜。イタリアのお菓子食べ尽くしたいよ〜。

4人があっちに行ってから早10日。



ツナ君達にも「4人は?」って聞かれて「イタリアに行ったの」って言ったら、獄寺君に「置いてかれたのか」って哀れんだ目で見られたの!

その時は凄く泣きたくなったよ・・・。



でも、如月君は一切気にしてないみたい。

どうしてそうしていられるんだろ・・・


如月君と家で2人だと、ほとんど沈黙になっちゃうっていうのが最近の私の悩みです。





あ、そろそろこの話を進行していった方がいいよね(苦笑

ごめんね、今のは私の心の叫びっていうことで皆さんどうか忘れてください。 ←それは無理だろ。



紗那「このクラス、よく転入生が来るね〜」


獄寺「お前が言うな」


山本「でも、谷垣の言う通りだよな。獄寺が来て、谷垣達6人が来て、今日も来るなんて」


希「どうして・・・他のクラスに、ならないんだ・・・・?」



今日の朝、学校に来てみたらクラス中その話でもちきりだったんだよ〜。

ていうか獄寺君も転入生だったんだ。初耳・・・。



ツナ「こんな時期に来るなんて珍しいね」


紗那「もう12月だもんね。普通だったらやっぱり4月とかかな?」


山本「谷垣達は夏休みの後ぐらいだったよな」


紗那「3ヶ月って結構早いね。時が進むのはあっという間だよ〜」


獄寺「ジジイか、お前は(呆」



皆でそんな会話をしてたらチャイムが鳴って、クラスの皆は自分の席につくの。

先生が入って来て、SHRの始まり。


やっぱり、私達の時みたいに廊下に転入生を待機させてるのかな〜?

男子かな?女子かな?女の子だったら友達になれるといいな〜。



担任「えー、皆知ってると思うが、このクラスに今日転入生が来る・・・―――はずだった」



生徒一同「(・・・え?)」



・・・だった?

それって、どういうことだろ?


1人の女の子が先生にそのことについて聞くの。



女子生徒「今日、休みなんですか?」


担任「いや、そうじゃなくてな・・・」


生徒一同「?」


担任「転入生は―――」



先生が何かを言いかけた時だった。

廊下から、ズドドドドッ!!って凄い音がして、こっちに近付いてきたんだ。



一同「?」


紗那「(何の音だろ・・・?)」


希「んぅ〜・・・?」


↑机の上で突っ伏して寝ていたが、あまりの音に目を覚ました。



  ズドドドドッ!!



担任「誰だ!廊下を走っているのは!」



そう言って、先生がドアに近付いて行った時・・・



 ――ガッシャーン!!!


  ゴロゴロゴロ!!



誰かがドアごと吹っ飛んできて、教室の床をゴロゴロ転がって、そして・・・





  ドカッ!!






・・・・・・・・。







  シーン・・・








壁に激突して、





事切れたんだよ〜。






生徒達「(Σ何この人!!?)」


紗那「(変わった人だね〜)」








―――この日、あの人は台風のように私達の前に現れた。









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