秘密を守れますか?
□それぞれの決意
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ま、そんなこんなで俺達は今、それぞれの相手に修行をつけてもらってるんだ。
もらってるんだけど・・・
洋一「ベル!これ本当に修行なのか!?」
今俺がやってるのは、ベルが投げてくるナイフを避けながら逃げてるだけ。
さっきちょっと掠って、マジで死の危険感じた・・・!
ベル「俺の暇つb―――・・・回避力と体力を上げる修行だぜ」
洋一「ウソだ!!今明らか暇つぶしって言ったもの!!回避力と体力なんてこじつけだもの!!」
ベル「うっせ。文句があんならお前も反撃してこいよ」
シュッ!
カッ!カッ!
洋一「反撃つったって・・・
俺武器1つも持ってねーもの!!」
神様に貰ったのは武器じゃなくて鍵だもの!
武器貰ったのなんて、東雲と風花の2人だけだし・・・
ベル「マジ?あー・・・じゃあ、お前はどんな武器が欲しいわけ?」
カカカッ!
洋一「あの、話す時ぐらいっ・・・!」
カッ!カッ!
洋一「投げんの止めてもらってもいいかな!?」
ベル「無・理・♪」
洋一「俺2つのこと同時に出来る程器用じゃねーんだって!!(汗」
そんなこと言ってもベルは聞き入れてくれねーから、俺は仕方なく自分の武器について考える。
(勿論、飛んでくるナイフを避けたり、ベルから逃げながら)
やっぱ、この世界で誰かと被ってんのは避けてぇなー。
って・・・そんなこと言ったら、ほとんどなくなるよな。
それに俺、格闘技もやったことねーし。
取り柄なんて、サッカーぐらいしか・・・
洋一「・・・ん?サッカー?」
男子「お前、何度言ったら分かんだよ!あんだけコーンは壊すなって俺言ったぜ?」
男子「何で学習しないの?ていうか、どうやったらこうなるわけ?何?そんなに俺に怒られたい?」
洋一「すんません!どーも、俺・・・本気で蹴るとコントロール上手くいかなくて・・・・」
男子「コントロール以前の問題だよね!?あんなの人が受けたら、確実に大怪我するよね!?
どんな殺人シュート打とうとしてるの!?」
洋一「あ、そっか」
俺、足の力だけは異様にあるんだっけ?
でもそれって体術を鍛えるってことだから、武器は必要としねーよな。
あれ?でも待てよ・・・
ツナと了平って体術だけどグローブとか使うよな。
それなら、足にもなんかあるんじゃ・・・
カカッ!
――ザシュッ!
洋一「Σギャアァァァァーーー!!!」
武器について考えてたら、ベルのナイフが右頬を掠めた。
こ、怖ぇ・・・!
ベル「避けるのが疎かになってるぜ」
洋一「今、ここまで武器のアイデアが出てきてたのに!お前のせいで台無しだー!」
ベル「じゃあまた考え直せばいいじゃん」
洋一「そんな簡単に言うなーーー!!」
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