秘密を守れますか?

□挨拶は重要
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よぉ!俺の名前は樋上洋一、よろしくな!

今回の進行?ナレさん?は俺みたいだから、最後まで付き合ってくれ!



因みに前回の(俺なりの)あらすじ・・・


・福引で虹色の玉を出したら特別賞の〈異世界トリップ 3名様〉に当籤


・一緒にいた海斗と希の3人で玉に吸い込まれて強制連行


・知らねぇ女子3人と自分のことを神だっていう男に遭遇


・なんやかんやで〈神の使い〉になって異世界を救うことに


・神様から貰った特殊アイテムでさっそくトリップ!



――って感じだ。

それで今、扉を開けたはいいけど、そこからの光が眩し過ぎて目を瞑ってるんだ。



洋一「っ・・・」



段々光が弱まってきて、やっと目を開けられる。



洋一「どこだ、ここ・・・?」



見た感じ・・・家の玄関っぽいな。そこに俺達6人が立ってる。

後ろを振り返っても、さっきまでいた神様の世界は見えねぇ。あるのは普通の家の扉だけ



紗那「誰かの家・・・?」




洋一・未来「「おじゃましまーす!」」




瑠璃「Σためらいってものないの!?」



挨拶をして、靴を脱いで俺達2人は中に上がってみる。

返事が返ってこねぇから、誰もいねーのかな?



海斗「洋一、不法侵入だよ。そこのあなたも」


洋一「あ、そーいやお互い自己紹介がまだだったよな?」


瑠璃「してる暇もなかったからね」


洋一「俺、樋上洋一!普通に呼び捨てでいいぜ!」


瑠璃「うちは東雲瑠璃。よろしくね」


希「如月瑠璃・・・」


紗那「私は谷垣紗那だよ〜」


海斗「篠原海斗です。・・・あなたの名前は?」



俺達の話を聞いてるのか聞いてねぇのか、辺りをキョロキョロ見回してる女子に海斗が聞く。


いつもなら絶対に自分から人の名前を聞いたりしねぇのに・・・。

珍しいこともあるもんだな。



未来「・・・風花未来。よろしくな・・・・―――海ちゃん!」


瑠璃・紗那「「Σ!」」


海斗「海ちゃん・・・?(微黒」



あれ?今なんか海斗からピキッて音が聞こえた気がする。

・・・・・気のせいだよな?きっと気のせいだよな!



紗那「ごめんね、篠原君。


未来は、可愛い男子にいつもそーいうあだ名つけるから」



海斗「可愛い男子・・・?(黒」


瑠璃「それフォローになってないよ、紗那!」


洋一「ハハハッ!面白ぇな、お前等!」


希「ドンマイ、海ちゃん(笑」


海斗「悪ノリしないでくれる?(黒」


未来「自己紹介も終わったし、そろそろ本題に入ってもいいか?」


瑠璃「爆弾投下したお前が言うな!!(怒」



変わった奴なんだな、風花って。

東雲はツッコミっぽいな。谷垣は・・・生粋のボケキャラ?

つか、さっきから思ってたんだけど何で風花はPS4持ってるんだ?


そんな風花を見てたら、少し前にいるそいつは俺達の方に向き直って言うんだ。



未来「あのクソがm・・・ゴホンッ。あの自称神が言ってた〈住む環境〉っていうのは、ここのことじゃねぇのか?」


洋一「あれ?今の幻聴か?クソ神って言いかけたように聞こえたんだけど・・・」


海斗「奇遇だね、僕もだよ」


瑠璃「うん、間違いなくクソ神って言おうとしたね。それをサラッと流して続けたね」


未来「つまり、ここは俺達の家なんじゃねぇか?」


希「俺も・・・そう思ってた」


紗那「さすが神様だね!」


洋一「え、続けんの?これ続けてく感じなの?」


瑠璃「揃いも揃ってスルースキルか・・・」






海斗「いい加減、真面目に話しませんか?





え、俺、結構真面目に言ってたんだけどな・・・



海斗「ここが僕達が住む家、という確証はまだ何もありません。だから、」


希「調べるか・・・」


洋一「探検みてーでワクワクすんな!」


瑠璃「うちは空き巣に入った泥棒みたいだと思う・・・」



俺達は揃って、まずリビングに入ってみる。

うわ、スゲー広い・・・。奥にキッチンもあるな。全部ピカピカだ。



海斗「皆さん、これを見てください」



海斗がキッチンテーブルのところで何か見付けたみたいだ。

傍に行ってみたら、海斗は俺達全員に持ってた1枚の紙を見せてきた。


そこには・・・



【この家も俺からのプレゼントだ。あ、それと2階に元の世界で使ってたお前達の部屋を転送しといたからな。

俺からのサプライズだ♪存分に異世界を楽しんでくれ】



未来「・・・・・・」





  ビリッ!





瑠璃「Σ破くの早い!!」


未来「ムシャクシャした」


瑠璃「気持ちは分かるけど・・・」


洋一「部屋までこっちに持ってくるなんて、神様もスゲーことするな」


海斗「本人に確認もなく勝手にするなんて、非常識にも程があるよ。まぁ、あんな人に常識を求めても無駄だと思うけど」


希「・・・他には、何も、なかったのか・・・・?」


海斗「キャッシュカードと通帳、6つの印鑑に保険証、家の権利書。お金は・・・一生遊んで暮らせるぐらいあるね」


洋一・瑠璃・未来「「「マジか」」」





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