キラキラの世界(テニプリ連載)@
□朝焼けの決意
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「おはよう、ミハル」
「おはよ・・・ニー?」
まだ日が昇らない暗い朝、着替えてドアを開けると、いつもと変わらぬエプロンの似合う同居人がいた。
「早くない?
私に合わせて、起きなくてもいいよ」
結局、マネージャーに就任してしまった私は、今日から朝練に行くため早く起きているのだ。
「だって、朝会えないと寂しいじゃん!」
どっちが子供か分かんない。
「今日からお弁当だよ!
毎日楽しみにしててね!」
机の上に、可愛らしくおかずが詰め込まれた蓋の開いたお弁当箱。
見てみて!とはしゃいでいる。
「え・・・」
反対に戸惑う私。
姿はこれでも中身は大人で、独り暮らしをしていたからには、料理が出来ないわけではない。
「いいよ。毎日なんて悪いし」
面倒だから作らないのは、私の責任だ。
「イテッ!」
突如デコピン。
相変わらす綺麗なニーの顔が、私をのぞきこむ。
「違うよ。
そんな時は、ありがとう!だよ」
そして、クシャリと髪を撫で、
「さあ、早く食べて。
頑張ってね、マネージャー!」
「・・・あ、ありがとう」