キラキラの世界(テニプリ連載)A
□意外な一面
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「それって、パクりじゃないの?」
「やだなあ、パロディだよ」
「・・・物は言い様だね」
今朝のニーとの会話だ。
何故その話題になったのかは、既に忘れてしまったけれど、別にそこはどうでもいいところ。
実は、赤き血のイナズマイレブンの話をしていたりする。
「それにしても、あの高橋君がね〜」
覚えているだろうか。
私に英語の辞書を借りにきた、不二や英二と同じクラスの高橋君を。
何と彼は、赤き血のイナズマイレブンのキャラクターだったのだ。
遡ること三年前。
小学校時代、桜井君と同じチームに所属し、そこそこの実力だったらしい。
それが、試合中に靭帯を損傷しサッカーから遠退いてしまった。
サッカー部のない青学を選んだのは、彼なりの想い。
でもそれには続きがあり、彼ともう一度サッカーをしたい桜井君は、周囲が止めるのも聞かずに、彼を追って入学してしまったわけで、
「桜井君がサッカー同好会を立ち上げた意味が、ようやく分かったよ」
サッカー部ある学校に行けよと、ずっと思っていた私。
そして、最初のニーとの会話に戻る。
パクりであり、パロディとは何か。
何やかんやで漫画のストーリーが進み、桜井君と高橋君がついに三年の時を経て対峙する。
そこで高橋君が泣き崩れて言うのだ。
「サッカーがしたいです」
って、おい!