キラキラの世界(テニプリ連載)@
□ヒロシです
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今日はルドルフとの合同練習。
「納得出来ないな、ミハル」
「別にいいじゃん」
既にテニスコートには、あの観月を筆頭にルドルフメンバーも来ているのだけれど、
「大石、不二とミハルは何もめてるにゃ?」
「ハハハ・・・」
乾いた笑いの部長代理。
「あれはもめているのではなく、不二の弟への嫉妬だ」
眼鏡を光らせ、乾が現れた。
その言葉に、英二が興味津々だ。
「不二の弟、不二裕太を見たミハルが、゛裕太が来たよ゛と不二に知らせに行ったのだが・・・」
「行ったのだが?」
「何で自分は不二で、裕太は裕太なんだ?と不二が拗ねているんだ」
乾が言い終わると、その横で大石が大きなため息をついた。
二人のお陰で、始めるタイミングをつかみ損ねた大石。
きっと手塚なら、グランドを走らせて終わるとこなのだが、自分には出来ないとまたため息。
「おい、兄貴。
何してんだよ、早く始めようぜ」
見かねた裕太が声をかける。
「裕太は黙っててよ」
「・・・はい」
秒殺。
早すぎだろ。
「周助」
「・・・不二」
「周助!」
「不二兄さん!」
これじゃ、芸人の先輩後輩のようだ。
裕太を挟んでの、暫しのにらみ合い。
そして、
「死ぬ〜!黒いオーラに殺される〜!
裕太!身内をどうにかしろ!」
「無理っ!俺にだって無理!」
裕太と共に逃げる。