キラキラの世界(テニプリ連載)@


□乾を呼べ
2ページ/6ページ

向きを正して、後ろに振り返ると、そこにはあの神の子が立っていた。
ただ、

「なんでパジャマ?」

決して似合わないわけではない。
ある意味、萌え要素炸裂なのだが、この不自然な状況に私の頭はパニック気味だ。

「あ、そうか・・・」

そして、冷静を取り戻し、彼の置かれている設定を思い出すことに成功した。

「へえ、俺の事知ってるんだ?
しかも、病気で入院していることも」

「・・・」

何だ、この威圧感。
真田なんて、赤子のようだ。

「・・・何か、怒ってます?」

「全然」

怒ってるよ。
オーラが黒いよ。
怖いよ、乾ーーーー!

幸村は隣に来ると、ストンとベンチの空いてる方へ腰を降ろした。
私は逆に立ち上がろうとすると、

「着席」

「ウス」

なすすべもなく、従うしかなかった。
流石は、王者立海の頂点。
彼等を束ねる事が出来るのは、幸村しかいない。
真田、たるんどる!

「昨日、関東大会の行われているテニス会場から運ばれてきたってのは、君のこと?」

「い?」

なんて病院だ。
入院患者にまで、個人情報を流すとは。

「聞いてる?返事は?」

「ウス」

怖いよ、乾〜!
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ