キラキラの世界(テニプリ連載)@


□ヒロシです
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今日は不動峰と合同練習。

「築山、久しぶりだな。
今日は世話になる」

黒い集団を率いてきた橘。
どうでもいいが、この挨拶。
テニプリの部長達は、中学生らしさがない。

「ん〜、シクヨロ〜。
道具とか好きに使っていいからね」

お陰で私の方が、適当人間のようだ。

「この前は大丈夫だったのか?」

橘まで知っているとは、何でそんなに広まっているんだろう。

「うすとろーして外にゃ出られんばい」

現在、乾と二人でブームの熊本弁。
手塚が方言攻めに合っているのでは、という話題で盛り上がったからだ。
ちなみに、恥ずかしくて外出出来ないという意味だ。

「・・・手塚は九州へ治療に行ったそうだな」

「・・・」

やばい、本家に使ってしまった。
気まずい顔をしていると、

「手塚がいなくて、青学も寂しいんじゃないか?」

隣に立つ橘。
視線はチームメイト達を見ている。
早速、桃と神尾が何かもめているようだ。

「だから、不動峰呼んで奮い立たせてるんだよ」

部長代理は頑張っているのだ。

「手塚は手塚で、一人で寂しいだろうな」

それは言えている。
本人は至って静かだけれど、それを補うように周りはいつも賑やかだったから。

「あ・・・」

そう思った矢先、私はあるエピソードを思い出した。
それは、手塚の九州リハビリ外伝。
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