Love which begins from a mistake.

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7.



『豪、炎寺、くん…』



一瞬、聖帝と思ってしまった。
豪炎寺さんと聖帝はあまりにもよく似ている。


でも、聖帝は管理サッカーを望んでいて、
豪炎寺さんはプロのサッカー選手なんだから望むことなんてなくて、
むしろ嫌悪を抱いていただろう。


その豪炎寺さんと関係を持ってしまった、ということは、



「おはようみょうじ、大丈夫か?」



ああ、私は、



『う、ん…』





聖帝を裏切ってしまったんだ―――――――――――――。


ああ、目の前がぼやけてきた。


だめだ、泣くな私。


豪炎寺さんの目の前で、泣いちゃだめだ


「なんで泣いてるんだ、みょうじ」


ああ、やっぱり無理だった


一度流れ出したら止まらなくて、でも止めようにもどうしようもなくて、



『聖帝、ごめんなさい、ごめんなさい、』

と私はただただ言うことしかできなかった。

もう、戻れないんだ。


その時、泣いている私を見て豪炎寺さんが薄く笑みを浮かべていたなんて、私は知らなかった。







夢主は豪炎寺さんのファンなので頭で考えているときは敬語ですが、
本人と喋っているときは相手がタメで喋ってきてるのにこっちが敬語だと悪いので、タメで話しています。

次は豪炎寺さんのターン!

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