short

□うさぎ、みたい
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ああ鬼道監督って相変わらず今日もかっこいいなあ!
そういえば鬼道監督っていっつもあの眼鏡つけてるなぁ

はずしたらどんな感じなんだろうな
気になるな、
まあきっとイケメンだろうけどね!

うわああ!すっごい気になる!
こっそりはずしちゃうか?いやはずしてくださいって頼んじゃう?
まあとりあえず気になりだしたら止まらない!!

よし、いざ突入!!



『鬼道監督ぅぅぅぅぅぅ!!!』

「!?ああみょうじか、どうかしたのか?」

『その眼鏡とってください』

「は…?って何馬鹿なことを言ってるんだお前は!」

ああ鬼道監督!そんな怒った顔も素敵ですね!
と言ったらデコピンされた、ちぇっ


『鬼道監督!ひどいです!私寂しいです!
私のこと信用してくれてると思ってたのに!』

だから眼鏡をはずしてくれないのね!
と泣いたふりをしてみたら

「そんな事にやっても無駄だぞ、まあでも、


信用はしている」

きゅんっとして顔が紅くなるのがわかって、
そしてその言葉がとても嬉しくて、
でもすごく恥ずかしくて、


『鬼道監督のばかぁぁぁぁぁぁぁ!!』

「!?おい、お前何して、ぐはぁっ!!」

うっかりおなかに向けて突進してしまった。
ああどうしよう!やってしまった!



『鬼道監督!?生きてますか!?』

と駆け寄ったけど怒ってるんじゃないか、と怖くて顔の方は向かずに聞いたら、
うう、とうめき声が聞こえてきたからひとまず安心して顔の方を見たら
眼鏡が外れていることに気付いた。

私は不謹慎ながらも鬼道監督の目を見れるチャンスだ!と思い、顔を近づけたその時、
パチリ、と鬼道監督の目が開いた。

「おい、みょうじ…、お前は女なんだからもう少しお淑やかに、ってどうしたんだ?」

『鬼道監督の目って


うさぎ、みたい



(すごく、綺麗…)』



きっと今の私の顔は鬼道監督の瞳みたいに朱
かっただろう



.

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