long story〈黒子のバスケ〉
□02:黒子はボクです[上]
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ー誠凜高校ー
ひらり、ひらりとゆっくり静かに落ちていく桜の花びらとは対照的に
誠凜高校の校舎、校庭はたくさんの人が集まり
あちこち様々な場所から人の声が聞こえる
『(めんどくさいぜよ…)』
「ラグビー興味ない!?」
『すまんな』
「将棋は?」
『プリ』
「水泳!!チョーキモチイイ!」
『すまんが、カナヅチでのぅ(嘘)』
新入生の勧誘…
こちらからしたらいい迷惑でしかない
10分で5mも動けてない…
極度のめんどくさがりである彼にはもう限界だった
『………帰るか…』
帰ろうと振り返ると目の前にあった地図に目が止まる…
『バスケ部…………』
彼はニヤリと不適な笑みを浮かべ
あるところに向かった