short story

□泣かないで
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『ねぇXI…私を箱にして』

「やだ」

『私を箱にするくらい簡単でしょ?』

「うん…でも美帆を箱にする気はないよ」

『なんでよ…お父さんとお母さんの事は平気で殺したくせにっ!!』

「………」

やだよ、泣かないでよ

俺はそんな顔を望んであの人達を殺したんじゃない

あの人達に向けていた笑顔が欲しくて

あの笑顔を俺に向けてほしくて

あの人達を殺したんだ

(お願いだから泣かないでよ…笑って?美帆)
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