カービィ

□甘い物はお好き?
1ページ/4ページ

「できた!!」



あの大量の魔獣が発生した事件から2日後───レイはキッチンで額の汗を拭った。

ある昼下がりの城の1室、甘い香りが立ち込める中にレイはいた。

その香りの正体はケーキとクッキー。
甘そうなショートケーキと、アーモンドが入ったキツネ色のクッキーだ。

もうお察しの方も多いと思うが、全てレイの手作りである。

「さて、あとはクッキーの袋詰め、か!!」

そう言って背伸びをすると、買っておいた袋に何枚かのクッキーを包み始める。


このケーキは城内にいる人に配るもの、クッキーは街にいる人に配るものだ。
これからお世話になる、ということで感謝の気持ちも込めてレイが作ったものだった。

ショートケーキなら基本的にほとんどの人が食べれそうだしね。
うん、自分にしてはいい出来前。

フームちゃんとブンくん、カービィは2つとも食べそうだからケーキとクッキー、それから大王さんにかたつむr・・・エスカルゴン、ワドルドゥ隊長に・・・、

・・・ふと仮面の騎士の顔が浮かんだ。
甘い物を食べるイメージが全くないんだけど、大丈夫かな。

「ま、まぁ作っちゃったししょうがない!!」

自問自答して、クッキーの袋詰めを再開する。

みんな喜んでくれるといいな。
中学校の家庭科の5段階評価(技術も含む)、4の実力だよ!!
・・・中途半端だな!!

いつになく気分がいいレイは、ポケットに入っている紅染炉のことなんかを忘れるほど、気持ちが浮いていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ