カービィ
□ひどい出迎え
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「なんゾイ!!この魔獣は!!」
「陛下、また買ったんでゲスね!?」
「いや、ワシは買ってないゾイ!!」
テラス付近では、デデデとエスカルゴンの言い合いが始まっていた。
それもそうだ。
こんなに大量の魔獣、買った覚えがないのだから。
「ワドルディたちーっ!!デデデ陛下をお守りするのだーっ!!」
隊長がたくさんのワドルディたちに命令をする。
・・・が、ほとんどのワドルディはどんどん吹っ飛ばされていく。
・・・今この光景を想像して、かわいいとか思った人は不謹慎です。
***
「カービィっ!!吸い込みよー!!」
そう言ってフームは冷蔵庫にあった氷をとりだして、カービィに向かっていくつか投げる。
「ぽよぉっ!!」
カービィはそれに反応し、勢いよく吸い込むと、アイスカービィになり、魔獣へと立ち向かう。
「こんな大量の魔獣・・・デデデのやつ一体何考えてんだ?」
「本当に・・・あ、そういえばレイは無事かしら!?」
「大丈夫なんじゃね?強かったしさー」
物陰に隠れていたブンとフームが話している。
フームはブンの最後の言葉をきいて、少し顔を曇らせる。
確かに強かった・・・でも、あの刀・・・紅染炉のことを聞いたとき、レイは明らかに顔が曇っていた。
ブンやカービィはこのことを知らない。
「・・・そうね」
フームがブンへ相づちをうつ。
どうか無事でありますように・・・!!
カービィは魔獣を目の前に必死に戦っていた。