カービィ

□わけありなお話
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「メタナイト卿、入るわよ」

フームちゃんがある一室の扉をノックする。
中から返事が聞こえ、扉を開けるとそこにいたのはメタナイト卿、ソードとブレイド。

「メタナイト卿っ・・・」

思わず呟く。
うん、まあ聞こえないような小さい声だったしよしとしようではないか。
やばい、抱きしめたい。
それくらい、目の前にしたときの衝動が強い。

「・・・フーム殿・・・どうかしましたか?」

ソードがフームちゃんに問いかける。
まだ私のことに気づいてないみたいだ。

「ちょっと聞きたいことがあって来たの。メタナイト卿なら何か知ってるんじゃないかと思って・・・」

そうフームちゃんがいい、私を指差す。
ペコペコと頭を下げる私に、卿ら3人は騒ぐことなく落ち着いて対処してくれた。

「・・・卿、彼女、知っていますか・・・?」

「・・・?誰だ?」

「あ、えっとレイと言います!!あのですねぇ・・・えっと、うーん・・・」

自分の文章力のなさに完敗。
卿を目の前に緊張しているのか、言葉がでてこないぞ・・・。
フームちゃんにかわりに説明してほしい。

・・・みたいな眼差しをおくっていると、フームちゃんは察してくれたのか、卿たちに説明してくれた。




説明が終わると、ふむ・・・と卿は考え出した。

「・・・昔きいたことがある。此処と同じように生命体がある星、地球に人間という生き物がいると」

「あっ・・・まさにそれです!!私!!」

何か、人間っていう単語を知ってる人がいると安心するな・・・。
何故か妙に安心する。

「ぽよぉ?」

カービィは話がよく分からないのか、私の足元で首(胴体?)を傾げている。

「じゃあメタナイト卿・・・レイが元の世界にかえる方法も分かるかしら?」

「・・・・・・残念ながら・・・」
 
「あ、そんなに肩をおとさないでください!!まあ、そんなすぐじゃなくてもその内きっと分かると思うし・・・」

何か此処に居座る気満々の答え方だな・・・。
私か!?私がおかしいのか!?
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