おでんと日本酒

□Sの貢
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「ここいつもと違う道だね」
羽瑠はソフトクリームを舐めながら言った。
「たまには違うことしようと思って。それ買ったんだからいいだろ?」
「まぁね」
千尋は休日の朝だというのに小さな駐車場が埋まりそうな店に車を停めた。
「ここだぞ」
「ふーん」
羽瑠は物珍しそうに店の中のものを見ていた。数えきれないほどのコスプレ衣装、特定の職業でなければ使わなそうな道具、王道からマニアック系まで多種多様なプレイ用具…他にも羽瑠の興味を惹く様々なものがあった。
「見て千尋。滑車まであるよ」
笑いながら絡んでくる羽瑠を軽く扱いながら千尋は受付を済ませた。
「羽瑠、地下と地上選べるんだけど、どっちがいい?」
「どっちでも?ここって景色きれい?」
「うーん…どうかなぁ?じゃあ上にしてみる?」
「はーい」
千尋は受付で部屋を指定すると、そこで紙を渡していた。
「羽瑠こっちだぞ」
「うん。ねぇ?今何渡してたの?」
「持ってきてもらうもの。あそこで全部じゃないし、ありすぎて分かんないだろ?」
「そっか」
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