キムチとマッコリ

□奇想天外高校生
1ページ/5ページ

クラスに一人くらいは浮いたやつがいる。桜見高校にも。そんな東宮羽瑠が男子に目をつけられた。
放課後
「おい、東宮」
「ふぉえ?」
話しかけたのは秋瀬千尋だ。
「今日空いてるか?」
「それは…内容を聞いてから決めるよ」
「いや、いいや」
「ふーん、バイバイ」

…………
「秋瀬、東宮やっちまおうぜ」
「あいつ、なんか何考えてんのかよくわかんねーし、絡みにくいんだよ」
「でも、やるならお前だろ?無理矢理系やってみたいって言ってたし」
「まぁな。普通の女はもう飽きたし」
「今日つけてみればいいんじゃね?」
「そうすっかな」
…………

「相変わらず変な動きだな」
東宮は路地へと消えていった。秋瀬も跡を追った。
「どこまでついてくる気かにゃ?」
「気づいてたのか?」
「もっちー」
「じゃあ、はっきり言うわ。ついてこい」
「ふぉえ?お金は持ってないよ?」
「いいよ。必要ない」
「うん。ついていくか」
東宮は仕方なさそうに言った。


秋瀬の跡を東宮はキョロキョロしながら、チマチマついてきていた。
「ここだ」
「へー」
東宮は物珍しそうに部屋を見回した。秋瀬がつれてきたのは安いホテルだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ