枝豆とビール
□執着
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千尋は少女好きと言うわけではなかったので、写真を撮って売って生活の足しにしているだけだった。
しかし、羽瑠はそれだけでは物足りなくなってしまった。
千尋は羽瑠を寝かせてから、女を連れ込んでくることがあった。
羽瑠は千尋が居ない隙に女に聞いた。
「お兄ちゃんに愛されるためにはどうしたらいい?」、と。
女は答えた。
「お兄ちゃんはあなたみたいな子供じゃなくて、大人の女が好きなのよ」
女は羽瑠を抱き寄せ、自分の胸を触らせた。
「お兄ちゃんはこういうのが好きなんだって」
羽瑠は自分の胸を見ていた。
「大丈夫よ。大きくなるかは分からないけど、あなたもそのうち胸ができるわ」
女はそう言って、心配そうに胸を見る羽瑠に笑いかけ、頭を撫でた。