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□酔いに任せて
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「橘さん、動けません」
「…はい」
わざと敬語。
そんなバツの悪そうな顔して申し訳なさそうにしても許さないからね、真琴。
しかも、目すら合わせてくれないし。
「動けないんですが!」
追い討ちにもう一度言ってやる。
「…いや、その」
って、そんな苦笑して許してもらおうなんて許さない。
そんな、首裏に手当てながら苦笑しながら「…すいませんでした」なんて、ボソッと謝っても許さない。
「どう責任とるんですか」
「いや、もう、結婚します…」
「そこじゃない!!」
別に酔った勢いでヤったからって結婚しなくたって!付き合ってるんだからそれこそなんなの!!おい!!!
「結婚するしないじゃなくて!!動けない責任は!!」
「…家事は全て俺がやりますのでなまえ様は寝てらしてください」
正座して頭を下げる、まぁつまりは土下座しながら言われた。
まぁ、真琴になら家事ぐらいは任せても平気だろうけども。
「以降このようなことがないよう願います。あと、動けます。一応。」
「え…!?」
バッと顔をあげる真琴。
そう、私別に動けるんだよ。一応。
「ごめん、ちょっと騙した。」
「なまえ〜?」
やばい、完全に怒ってる。これはマジで心配してた感じだ。やばい。やばいやばい覆い被さってナニするつもり待ちなさい。待て待て
「ごめんって!真琴ごめんって!!」
首元に顔を埋められて「どんだけ心配したと思ってるの?」って。でも、元を辿れば貴方のせい!
「うぅ…」
「お仕置きね?」
「えっ」
この後のことはご想像にお任せしますね…
酔いに任せて
(襲うのは危ないって学べよ)
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首裏に手当てながら苦笑してほしかっただけです。←
20120729