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□あなたを殺す13の方法
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「私、清志を殺す方法見つけたっ!」
「は?何言ってんだ、轢くぞ」
突然の発言に轢くぞと返せばひどーい!、というなまえ。
いやいや、お前のほうがひでぇから。
「あのねー…13こ?見つけた!」
「てきとーに個数言っただろ」
「まさか!まさか!」
はい、てきとーに言った。フツウニワカル。
「えっとねー、一個目が見つめるでー、二つ目が抱きつくでー、三つ目が見つめる!」
「さっそく、同じの2つ出てるぞパイナップル投げるぞ」
「いいのっ!あとパイナップル食べたいから投げないで頂戴っ!」
まともに返しやがった…。
こんなふざけた発言にもかかわらず付き合う俺は相当こいつに惚れ込んでいるのか…
(惚れた弱みってやつか?)
苦笑しながらなまえのほうを見れば手をぽんっと叩いて何か閃いたようだった。
「四つ目から一気にいくね!轢く!見つめる!首を絞める!パイナップル投げる!ちゅーする!抱きつく!轢く!見つめる!轢くぅー…で、12!」
「おー、途中嬉しいのが入ってた気がするが。」
「ちゅー?してほしい?」
「いや、俺がするから別にいい。」
「いいんかいっ!」
「で、13こ目は?」
そう言えばうふふ、と笑って笑顔で抱きついてきた。
「抱きしめるっ!」
「それ、俺死なねーしは、むしろ嬉しいバカ」
そう言ってキスしてやれば恥ずかしそうに俯きやがって。
散々恥ずかしいこと言ってたくせしてな。
「清志のばか」
「知ってる、知ってる。」
「ばかぁー!」
そう言って勢いよく改めて抱きついてくるもんだからバランス崩してそのまま床に倒れ込む。
「…清志に抱きつくのも、大切にされるのも、キスするのも、清志を殺すのも、轢くのも、私だけだからね。」
「はいはい、でも轢くのはもう少し先な。俺ら未成年だから」
「うん」
そう呟いたなまえの唇を塞いでやる。
一生この場所は誰にも譲らねぇ、今決めた。
あなたを殺す13の方法
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title:サディスティックアップル
宮地先輩の轢くぞが好き。
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