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□絶望
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私はもう、此の世界に生きている意味なんて無い。
だって私はもうすぐ消えてしまう。
今日、私 七海 春歌は余命1年という宣告を受けた。
たまたま病院へ検診へ行って、
たまたまレントゲンを撮って、
たまたま胸部に影が見つかった。
たまたま...?
「.....っ」
なんで私なの。
なんで、神様は私を選んだんだろう。
「なんでっ!なんでなんでなんで!!!!」
診察室を出た私はとぼとぼと待合室の椅子に項垂れ泣き叫んだ。
周りの怪訝そうな目、看護師の冷静な声。
落ち着けるわけないじゃない。
私は人生を乳癌で終えてしまうんだよ?
もう見たい景色もやりたい事も何かもかも出来なくなって
全ての記憶が消えちゃうんだよ..?
これからどうしていけばいいのだろうか。
死んだら何もかもお終いだ。
desperate
誰か嘘だと言って笑って..?.