ネタのタネ

□ネタ集・時乙女(Fate/Zero)
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〈サーヴァント召喚〉



『はぁ…どうやら、ハズレね。』


先輩女神こと雫の娘を探しに下界に降りた麗は落胆を露わにした。
天界の者の気配すら感じないこの世界に降りた所で何にも意味はない。


「その様だねぇ、でも直ぐには出られそうにないみたいだよぉ。」

『は?どう言う意m……!?』


代行者であり、相棒の乃亜が意味深に笑い、訝しげに眉を顰めたその時だった。


『えっ、何これ……。』


両手両腕から痛みが走ったかと思うと、ふと右手の甲を見れば見慣れぬ紋章が刻まれていた。
更に反対の甲にも違う紋章がそこにあった。


『何これ、マジでどうなってんの?』

「ヒッヒ、どうやら君と言う存在に引き付けられた者達がいたみたいだよぉ…!」

『へ?』


乃亜が至極面白そうに告げ、麗は辺りを見渡して目を見開いた。


『なっ、何これ!?まさか、この世界に干渉した事による自衛システムが作動したとか!?』


個々の世界によって変化するが、異世界の者を拒絶する自衛システムの様な物が存在する。
高位の神々程、影響力も強い訳でもあるから、こうして作動したのかと考えたのだ。
こうして今、6つの魔法陣の様な物が浮かび上がって光っており、もしそうだとしたら何かが召喚されるのかと警戒した。


そして……………


「問おう!そなたが余の…」

「全く、また呼び……」

「謂われはなくとも…」

「あんたが俺の…」

「いやぁ、あんたが…」

「貴女があたしのマネ…」



『何事!?』


これがあたしと彼らの初邂逅でした。




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