果汁が足りない。
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赤司side
今日は天気がいい
こんな日に屋上は最適だな
――ガチャリ――
ドアを開けた瞬間、俺は目を疑った
いや、この状況を見て目を疑わない奴はいないだろう
何故なら、柵の上に―――人がいたからだ
赤「・・・何、してるんだ?」
とりあえず、声を掛けてみた
「・・・自殺する寸前」
赤「なっ!?」
「冗談だ、ここから、この場所から見える風景を描いていた」
・・・本当に焦った
声が、本気だったから本当に焦った
「っと、ここら辺かな」
彼はポケットから何かを取りだし下に投げつけた
「んぁ、これ、持っててくんね?」
赤「あぁ」
そう、言い渡されたのはスケッチブックと鉛筆。
次の瞬間、俺は息を飲んだ
彼は、本当に飛び降りた