ひとつ
□サボらせて
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…にしても…何だろ荷物。
…開けていいかな?
や、でもそれは人として…。
「っだぁぁあ!!
人間の欲望ってもんだ!!」
俺は思い切ってガムテープを剥がした。
中に入っていたものは、
どれも俺の身近にはないもの。
白衣…眼鏡、と……これ…は
ボールギャグに黒いネクタイ。
…と、大人の玩具。
俺は一気に顔が赤くなった。
誰だよ…隣の奴。
俺の家はマンションで、
しかも一番端っこ。
隣の奴は一人しかいない。
近所付き合いが無い俺は、
隣が誰かすらも知らない。
俺はその段ボールを
目の前に正座していた。
…どうするべきか。
生憎うちにガムテープは無い。
「…誰だよ、こんな趣味の奴。」
ドンドンドン!!!!
「あ"ぁ"!?」
俺は思い切りドアを開けた。
†