ひとつ
□君の…
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「里亞(りあ)!里亞ぁっ…!」
「先生!心拍数が落ちてきています!」
「君!どきなさい!邪魔だ!
里亞君が死んでもいいのか!?」
「嫌っ…里亞ぁぁあ!!!!」
「はぅっ…!?」
……里亞…、あれから二年が経つよ。
もうそろそろ起きてもいいんじゃない?……寝坊助なんだから…。
呼んでよ…お願い……優しい声で…
"紫苑(しおん)…大好きだよ。"
…僕も好き。
"紫苑!ごめんっ…寝坊した!"
また…?
でも許してあげる。
あの日も…待ち合わせしてたよね。
†