短編集
□捕らわれた犬
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――
「どうゆう事か、説明しなせェ」
薄暗い拷問部屋でいつもより鋭い目付きをした土方と沖田に問い詰められている何人かの隊士
「おっ、俺は…」
ドスッッ
「ひぃっ!?」
「んな事聞いてねェんでィ
さっさと説明しろ」
言い訳をしようとした隊士の真横に刀を突き刺した沖田
下手に出ると殺されそうな勢いだ
「……おい」
そんな沖田と隊士達のやり取りを見ていた土方が口を開いた
「はいっ…!?」
「どうしてそうなったのか、
それからどうしたのか、
全部言え。
じゃねぇとソコの殺気だった奴に殺されるぞ」
殺気だった奴とは沖田だろう
いつもの可愛い顔はどこにいったのか
怒りと憎しみに満ち溢れている
少しでも刺激すれば爆発しそうだ
「はいっ…!!
アレは―――」
一人の隊士が怯えながら説明をしだした―