Towards light
□インぺルダウン突破
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マ「変態の頭と取り巻きの次は、貴様等の番だ!」
3「マゼラン…」
ボ「そんな…イワさん達が…」
ル「カニちゃん…イワちゃん…くそぉ!!」
マゼランに向かって走り出すルフィ。
『ルフィ!ダメ!』
ボ「ダメよ、麦ちゃん!」
こころがルフィを正面から押さえ、ボン・クレーがルフィの肩を押さえて立ち止まらせる。
ボ「マゼランからは逃げるしかないのよう!!」
ル「・・・・・放せ!あいつをぶっ飛ばしてやる!!」
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「よろしいのですか?…了解ですが、本当に船を?」
マ「あぁ、万事指示通りに迅速に手配しろ。」
「は!…よぅし、マゼラン所長より通達だ!警備の者を手伝いに回せ!」
「「「「は!」」」」
子電伝虫で会話をする様子をジンベエが聞いていた。
ジ「しまった。そういう作戦か…!」
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ボ「あんた、あいつのせいで死にかけたの忘れたのう?!」
ル「まだ生きてるだろう!」
ボ「奇跡は何度も起きないから奇跡って言うのよう!」
ジ「3人とも、上のフロアに急ぐぞ!ルフィくん、早く正面の入口へ向かうんだ!
まずい事になった。マゼランばかりに気を取られていた…」
ボ「ほうら、早く行くのよ、麦ちゃん!」
『銃なんかじゃマゼランは止められないわ。ここは私が!』
ボ「何言ってんの!栗色ちゃんまで!」
ル「急げ、ルフィくん!」
マ「毒竜(ヒドラ)!」
『誰も死なせない。』
入口へ向かって走り出すルフィ達。
片膝を折り地面に手を着いて、マゼランを待ちかまえるようにそこから動かないこころ。
ル「おい!」
ジ「お譲!!」
一瞬だった。
こころの目の前に白い壁が現れる。
3「キャンドル壁(ウォール)!」
ル「3!」
3「貴様等の甘っちょろさには反吐が出るがね!ちょっと気を許せば友達みたいに思いあがって…まったく。…仮の作りっぱなしはごめんだがね!!」
湧き立つ歓声の中、こころがぺたりと地面に座り込んだ。
ル「おい!大丈夫か?!」
ボ「栗色ちゃん!」
3人がこころに駆け寄る。
ジ「病み上がりだから無茶をするなと、あれほど言うたじゃろうが!」
『ごめんジンベエ…。ちょっと立ちくらみがしただけ…』
3「さあ!今のうちに行け!私の諦めは早いがね!!」
Mr.3の能力に助けられた一行は、再び入口を目指して走り出した。
ジ「ルフィくん、わしらも急がにゃ!」
ル「そいや、おめぇさっき軍艦奪うって言ってたよな?」
ジ「そうじゃ。」
ル「じゃ、みんなと先行っててくれ!それにこいつも動けねぇみたいだしよ。」
ルフィはこころを指さす。
ル「それまで俺、毒の奴止めてみる!どうせ、あいつに追われながら奪うの、大変だぞ?」
ジ「確かにそうじゃが…」
ル「ちょっと考えがあるんだ。」
ジ「見込みはあるのか?」
ル「あぁ!任せろ!」
ジ「分かった!無茶だけはしてくれるなよ!!」
『…私も戦う!』
ル「お前動けねぇじゃねぇか。往生際の悪い奴だなー。」
『・・・・・動ける。それに、ルフィに言われたくない。』
ル「ししし、そうか!けど考えがあるんだ。こころは先に行って軍艦奪っててくれよ。すぐ追いつくからさ!」
そう言って、笑いながらルフィは麦わら帽子をこころの頭に被せた。
『・・・・・名前…』
ル「…ん?こころだろ?名前違ったか?」
『ううん、合ってる!…先で待ってるね。』
ル「おう!」
そして、ジンベエはこころを背負って入り口を目指して走りだした。
ル「よし!3!一緒に戦うぞ!!」
3「違う違う!戦う気は全くないんだがね!ガードできるものだけガードしながら逃げようと…」
ル「なぁ、頼みがあるんだけどよ!」
3「話し聞けー!!!」