Towards light

□LV2〜LV1
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ルフィの攻撃でティーチが吹っ飛ぶ。


ル「エースは、死なせねぇ!!ゴムゴムの…」

ティ「闇水(くろうず)!」



ルフィがティーチの手に捕まり、地面にたたきつけられる。



ティ「ぜははは、何が起こったか分からねぇって面だなぁ!お前の兄貴、エースもそうだったぜ!」



俯いていたこころが「エース」という単語に反応して顔をあげる。

そこには頭から血を流しているルフィが立っていた。

こころが、ポツリと言った・・・



『ティーチが触れると、悪魔の実の能力が無効化されるの…』


ル「それが、なんだってんだ!!」

『!?』



そしてまたティーチに突っ込もうとするルフィを、ジンベエが止めた。



ジ「まてルフィくん!もうよせ!」

ル「放せー!!」

ジ「今はいかん!耐えろ!」



こころもジンベエの隣に行ってルフィを説得にかかる。



ジ「ダメだルフィくん、何が先だ?良く考えるんじゃ、ルフィくん!」

『そうよ、ジンベエの言う通りだわ。あんな奴に構ってる暇ないよ!』

ティ「あんな奴…言ってくれるな…」



こころはくるっと後ろを向き、


『ティーチ、勘違いしないで。私はあなたを倒せる。』


ギッときつく睨みつけた。



ジ「白ひげの親父さんの船にいた頃から、こいつは得体の知れん男じゃった。
どんな手をつこうたかは知らんが、現に今はあのエースさんでさえ打ち負かすほどの力を手に入れとる!
時間も体力もここで無駄にするな!感情に任せて今戦っても、エースさんの救出にはつながらん!」

ティ「ぜはははは、想像以上に強ぇな。以前より覇気も上がってる」


ク「黒ひげと言ったな。白ひげの名もない海賊が俺の後釜として七武海入りしたとは聞いてたが…妙じゃねぇか。
海軍本部に召集を受けてるはずの貴様が何故ここにいる。自ら欲した七武海の称号をむざむざ捨てる行為だぜ、こりゃぁ。」

ティ「ぜはははは、全て計画のうちだ。その全てをお前に教える義理があるか?Mr.クロコダイル。」

ク「ねぇなぁ。実際の所興味もねぇ。」

ティ「愛想のねぇ野郎だ。」




後方で、爆発音が聞こえた。



ボ「ちょっと?!なんなのよう!」



誰かが叫ぶ、

「マゼランが来たぞー!!」



イワ「まずいわね!・・・麦わらボーイ、さっさとお行き!う゛ぁなた、今度マゼランの毒をくらったら、もう二度とこの世に戻っちゃこれないからね!」



マゼランの襲撃に、脱獄を試みる仲間たちは階段を登っていく。



『ルフィ、私たちも急がないと…!』



しかし、ルフィの視線の先には、ティーチがいる。



ジ「階段の防御網を破ってくれた事は、我々にも好都合じゃったのう。」

ティ「ぜはははは、そりゃぁお互い様だ。俺たちもこのパニックには救われてる。」

ル「俺は必ず、エースを助ける!」



そう言い、ルフィは右足を踏み出す。



ティ「ぜはは、あぁ、無駄とは言わねぇ。この世に不可能と言う事は、何一つねぇからな。・・・・・空島はあったろ?
ワンピースもそうさ、必ず存在する。ぜはははははは、楽しみにしてろよ、おめぇら!
僅か数時間後、俺たちが、世界を震撼させる、最高のショウを見せてやる!!」


ジ「構うな、ルフィくん。」

ル「・・・・・」



歩き出したジンベエやルフィに代わって、さっきまで急かしていたこころは足を止め、ティーチの背中を睨みつけていた。



『・・・やっぱりあいつ、今、ここで・・・』



ぐいっと腕を引っ張られ、ビックリして視線をティーチからその主の方向へ向ける。

「行くぞ。」と、短くそう言い放ったルフィの顔は、こころには見えなかった。



無言で歩いて行くルフィと裏腹に、うろたえる脱獄者たち。

いつの間にか、ミノタウロスが扉の向こうまでやってきていた。

それでも進むルフィに心配する声があがる。



『え?え?・・・私道ずれ?』



ルフィの左手に、こころの右手首は掴まれている。



ル「どけよ。」



その一言、その人物を見た瞬間、ミノタウロスは何かを思い出したようで、いきなり棍棒を振り挙げてきた。

慌てたこころは、逃げるように瞬間移動をする。


棍棒はルフィに命中したが、「ジェットピストル」であっけなく吹っ飛ばされ、壁にのめり込んで動かなくなった。




それを見届けたボン・クレーの一言で、皆一斉に階段を登り始める。



下からは、マゼランの雄叫びが聞こえてきた。
 
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