Towards light

□インぺルダウン突破
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『ねぇ、ジンベエ、』

ジ「なんじゃ?」

『ルフィって、可笑しな人ね。エースの話よりずっと…』



くすくすとこころは笑っていた。






ボ「なーっはっはっは!ここまでくると、もう敵と呼べる奴はいないわねぇ!」

1「ふん、油断しやがって。アマチュアか?貴様。」

ボ「何よう!?」

1「ここの外には、少なくとも軍艦が十隻はいる。一隻につき海兵は800人。
どういう風に待ちかまえているか分からねぇが、軍艦を一隻奪うってことは、他の軍艦全部を敵に回すって事だ。気を抜いている場合か?」

ボ「…な、なるほどぅ・・・」

ジ「問題はそれだけではない」

『ジンベエ、どういうこと?』




1「なるほどな。言われてみればその通りだ」

ジ「あぁ、じゃがここまで来て立ち止まるわけにはいかん。行けるところまで行くまでじゃ!」







---







先に入り口へとたどり着き、外に出た脱獄者達が見た光景は、
海兵も居なければ、軍艦が一隻もない海だった。



ジ「嘆いている時間はないぞ。この出向は、つい先ほどマゼランから出された指示だ。
よく見ろ!霧の向こうにまだ薄っすらと帆影が見える!」



確かにジンベエが指さす先に帆影が見えた。

しかし、届かない距離に嘆く脱獄者達。




ジ「安心せい!わしがおる!!ここは任せてもらおう!!」



一言言い放つと、ジンベエは扉をはぎ取り、海へと浮かべた。

その扉の上に、こころ、クロコダイル、Mr.1(ダズ・ボーネス)、バギーが乗り込み、出発する。




軍艦に近づくにつれて、大砲が飛んでくる。




ク「見つかったか…」

『クロコダイルさん、私、先に行ってます。』

ク「あ?」



こころが姿を消す。


途端に、騒がしくなる海軍船。




バ「な、なになになに?!」



そして、静かになる。




ク「なんだ?死んだか?」







ジ「甲板に打ち上げるぞ!しっかりつかまれ!」



ジンベエが姿を消し、その事に慌てふためくバギー。

その間にも、また軍艦が騒がしくなり、沈黙を始める。





ジ「魚人柔術、水心。海流、一本背負い!!」




水柱が高く上がって、クロコダイル達が乗っていた扉が打ち上げられる。

そして、甲板へと降り立ったクロコダイル達が見たものは…




『あ、今来られたんですか?』

ク「ああ?」

『向こうと、向こう、片付けておきました。』



にっこり笑うこころ。

確かに両隣りの船に乗っている海兵は倒れていて動かない。





ジ「魚人空手!槍波!!」



水の閃光が走って、海兵が吹っ飛ばされ、ついでに船も破壊される。




『ちょっと、ジンベエ!船を破壊しちゃダメでしょ。』

ジ「おう、うっかりしてた。その船はわしらが使う船じゃった。」



『しっかりしてよね!』とこころは頬を膨らます。




その間にも、クロコダイルとMr.1の攻撃で次々と海兵が海に落とされていく。




「死神人形を狙えー!」

「あいつならいける!」



銃の先がこころへと向けられる。




『誰?あいつって言ったの…、私も軽く見られるようになったの?』



そう言ってこころが睨みつけた先から、海兵がバタバタと倒れ始めた。





ク「覇王色の、覇気か…」






---





「あの船が奪われるのも時間の問題。海軍にとっての大失態だ!今すぐ沈めろ!」

「は!」

「砲撃よーい!!」



そこへ、また水柱が立ち始める。



「あれは、さっきの…」



甲板が水にのみ込まれる。



「しまった!火薬が濡れた!!・・・ジンベエか。」



「他の砲台からあいつを撃てぇ!!」
 
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