TOA

□それはまるで
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気が付いたら見知らぬ場所に居た。

目の前に広がっているのは黒く染まりきった夜空に浮かぶ月が青白く輝き、海がその光を反射する事で出来た幻想的な景色。

少し冷たいが心地の良い風が頬をかすめるのを感じながら、白い花に囲まれて崖から足を投げ出し座っている青年は思った。

こんな場所で歌を歌ったらさぞかし気持ち良いだろう

……そう、

背後に幼馴染み様とメロンが転がってさえいなければ。




ー忘れていた始まりー



「(吐き気もどうにかしてほしい…)」



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